恵心院(えしんいん)は、京都府宇治市にある真言宗智山派の寺院。山号は朝日山。本尊は十一面観音。宇治川に掛かる宇治橋の上流に位置する。「花の寺」として知られている。
歴史
弘法大師空海によって開かれた。唐の青龍寺に似ていたため、龍泉寺と名付けられる[1]。寺伝によれば、寛弘2年(1005年)、恵心僧都源信により再興された。しかし、中世に兵火に掛かって衰退した[2]。
天正17年(1589年)、豊臣秀吉及び徳川家康から合わせて30石を賜っている。
大正から昭和期のモダニスト作家である稲垣足穂は、戦後間もない一時期、恵心院の別棟で家族と暮らした。「少年愛の美学」「A感覚とV感覚」「宇治桃山はわたしの里」などの著書の中で宇治の美しさを表現した[3]。
境内
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参道と山門
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山門
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白龍大神社
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弘法大師石像
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本堂
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本堂
文化財
京都府指定有形文化財
宇治市指定有形文化財
脚注
- ^ 「宇治史蹟遊覧の栞」福井義次郎 1927年 P.39
- ^ 「昭和京都名所図会」竹村俊則 1989年 P.79
- ^ 京都新聞2013年6月25日山城版
- ^ 収蔵文書調査報告1「白川金色院」と恵心院 1998年 P.42
関連項目
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