平成26年台風第23号(へいせい26ねんたいふうだい23ごう、アジア名:Jangmi、命名:韓国、意味:バラ[1]、フィリピン名:Seniang)は2014年(平成26年)12月29日に発生した台風。
概要
12月26日にパラオの北西で熱帯撹乱の形成が始まり、27日には熱帯低気圧へと成長、合同台風警報センター(JTWC)によって熱帯低気圧番号23Wが与えられた。西進した23Wはフィリピンの観測域に達し、28日にフィリピン大気物理天文局(PAGASA)はフィリピン名シニエン(Seniang)と命名[2][3]。23Wは29日9時(協定世界時29日0時)にフィリピンの北緯8度55分、東経126度05分で台風となり[4]、アジア名チャンミー(Jangmi)と命名された[5]。
暴風域を持たずにゆっくりとした速度で西進した台風は29日にミンダナオ島に上陸してフィリピンを横断、30日にはスールー海に達したのちに進路を南寄りに変え、同日21時(協定世界時30日12時)にスールー海の北緯7度、東経120度で熱帯低気圧になった[6]。
この台風は、発生日時が(一年の中で)統計開始以降2番目に遅い台風となった。
影響
台風の接近に伴い、レベル1から2の暴風雨警報 (PSWS)(英語版)(Public Storm Warning Signal)[7]がミンダナオ島やヴィサヤ諸島[8]、ルソン島に発令された[9]。台風の接近に伴い、29日から航空便や船舶の欠航が相次いだ[10]。また、30日にはパナイ島のカリボ国際空港でエアアジア・ゼストの旅客機が滑走路をオーバーランする事故が発生している[11]。
2015年1月10日までの集計では洪水や地すべりなどによって66名が死亡、43名が負傷、6名が行方不明[12]、家屋の全壊610棟・半壊2,687棟となっており[12]、約58万人が台風の影響を受けた[12]。
脚注
外部リンク
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プロジェクト:気象と気候/プロジェクト:災害 ☆は個別記事あり。 |