大村 純雄(おおむら すみお、嘉永4年4月27日(1851年5月27日) - 1934年(昭和9年)8月18日[1])は、明治時代から昭和時代初期の華族。
佐土原藩主島津忠寛の次男。幼名は武郎。初名は久風。子爵のちに伯爵。兄に島津忠亮、弟に西南戦争で薩軍側につき早世した島津啓次郎がいる。大村武純(大村藩11代藩主大村純顕三男)の長男大村純英を養子とした。
経歴
島津又十郎家(佐土原2代藩主島津忠興の三男島津久遐が始祖の家)を継ぐが、のちに実家に帰る。1869年(明治2年)薩摩藩藩費留学生として兄や弟らとアメリカのハーバード大学に留学する。1876年(明治9年)6月、旧大村藩主大村純熈の婿養子となる。1882年(明治15年)純煕の死去により家督を相続する[2]。
1888年(明治21年)式部官に就任する。1890年(明治23年)7月10日、貴族院子爵議員に就任[1]。1891年(明治24年)4月23日、養父純煕の戊辰戦争での功績により伯爵に陞爵[3]。1892年(明治25年)5月31日、資格消滅で貴族院子爵議員を退任した[4]。1897年(明治30年)7月10日、貴族院伯爵議員に選出され[5]、1911年(明治44年)7月10日まで2期在任した[1]。
1907年(明治40年)横山寅一郎とともに大村湾水産養殖所(真珠養殖場)を開設した。
栄典
系図
※数字は大村家宗家当主の代数
家族
脚注
- ^ a b c 『議会制度百年史 - 貴族院・参議院議員名鑑』24頁。
- ^ 千田稔『華族総覧』講談社現代新書、2009年7月、533頁。ISBN 978-4-06-288001-5。
- ^ 『官報』第2342号、明治24年4月24日。
- ^ 『貴族院要覧(丙)』昭和21年12月増訂、5頁。
- ^ 『貴族院要覧(丙)』昭和21年12月増訂、7頁。
- ^ 『官報』第5089号「叙任及辞令」1900年6月21日。
- ^ 『官報』第7272号「叙任及辞令」1907年9月23日。
参考文献
- 『貴族院要覧(丙)』昭和21年12月増訂、貴族院事務局、1947年。
- 衆議院・参議院編『議会制度百年史 - 貴族院・参議院議員名鑑』大蔵省印刷局、1990年。