傑伝寺(けつでんじ)は、埼玉県川口市にある曹洞宗の寺院。
歴史
1661年(寛文元年)、万照高国禅師英峻によって開山された。英峻は越前国(現・福井県)の曹洞宗大本山永平寺の貫首(住職)であったが、隠居寺として創建したのが当寺の起源である。その際に、支援者だった小浜藩初代藩主の酒井忠勝を開基とした。そういう経緯もあり酒井家の菩提寺となっている。また沼田藩の藩主真田信澄により当寺が整備された。「天桂山傑伝寺」という山号寺号は信澄の父信吉の戒名「天桂院殿前河州大守月岫浄珊大居士」と忠勝の戒名「空印寺殿傑伝長英大居士」から採られている[1][2]。
当時の境内は6,000坪もあり、かつての本郷城跡地に建てられたという。この本郷城は太田道灌が築城したものである[1][2]。
その後は廃仏毀釈、檀家・酒井家の小浜市引き揚げもあり、寺運衰微してしまった。昭和中期より再建に努めた。そのため、現在の建物のほとんどは昭和以降に建てられたものである[1][3]。
交通アクセス
脚注
- ^ a b c 川口大百科事典刊行会 編『川口大百科事典』川口大百科事典刊行会、1999年、164p
- ^ a b 沼口信一 著『埼玉ふるさと散歩(川口市・鳩ヶ谷市)』さきたま出版会、1977年、76p
- ^ 概要・歴史傑伝寺
参考文献
- 川口大百科事典刊行会 編『川口大百科事典』川口大百科事典刊行会、1999年
- 川口市郷土史会 監修『我がまち川口・再発見 元気の良い日は川口散歩』川口市、2008年
外部リンク