イタリア代表でのベリッネリ
マルコ・ベリネッリ(Marco Belinelli)ことマルコ・ステファノ・ベリネッリ(Marco Stefano Belinelli、1986年3月25日 - )は、イタリアのプロバスケットボール選手。エミリア=ロマーニャ州ボローニャ県サン・ジョヴァンニ・イン・ペルシチェート出身。ポジションはシューティングガード。196cm、91kg。
レガ・バスケット・セリエAのヴィルトゥス・ボローニャに所属している。
来歴
2001年、15歳でヴィルトゥス・ボローニャにてプロデビュー。彼がデビューする1シーズン前、チームはセリエAの全ての大会を制覇し、ユーロリーグも制覇していた。当時、チームにはマルコ・ヤリッチ、マヌ・ジノビリがいた。
2003年、同じボローニャを本拠地とするライバルチームフォルティトゥード・ボローニャへ移籍。そこでカルロス・デルフィノとチームメイトになる。2005年にはセリエAのタイトルを獲得し、ユーロリーグでも活躍する。
イタリア代表
イタリア代表として2006年世界選手権に出場。大会を通じて平均13.5得点を上げた他、米国相手に25得点を上げる活躍を見せた。
NBA
2007年のNBAドラフトでゴールデンステート・ウォリアーズに全体18位指名を受け入団。同年のサマーリーグではニューオーリンズ・ホーネッツ相手にサマーリーグ史上第2位となる37得点を上げる。
2009年7月30日、デヴィン・ジョージとのトレードでトロント・ラプターズに移籍[1]、同じイタリア代表チームでプレーするアンドレア・バルニャーニとチームメイトとなる。ラプターズはバルニャーニの他にもホセ・カルデロン、ヒドゥ・ターコルーらのユーロリーグ出身選手らを中軸に据えるチーム作りをしており、ベリネリもチームに上手く噛み合うことが期待された。ラプターズはシーズン後半までプレイオフ当落線上に残るが、終盤になってエースのクリス・ボッシュが怪我で離脱。プレイオフ8位通過を目指すシカゴ・ブルズとの直接対決に敗れ、無念のロッタリー行きとなってしまった。
2010年8月11日、ジュリアン・ライトとのトレードでニューオーリンズ・ホーネッツに移籍。同年のオフシーズンにホーネッツのエースクリス・ポールは低迷するチームに業を煮やして移籍をほのめかす発言をしており、フロントはその発言に答える形で積極的な補強を断行。ベリネリ獲得はその一環であった。
2012年7月24日、シカゴ・ブルズに移籍。レギュラーシーズンは、平凡な成績に終わったが、プレーオフでは、ファーストラウンド途中からスターターとなり、準決勝進出に貢献した。
2013年7月、FAからサンアントニオ・スパーズに移籍。2014年2月のオールスターウィークエンドイベントの3ポイントコンテストで、決勝で24ポイントを獲得し優勝した。2014年6月15日、サンアントニオ・スパーズでNBAチャンピオンを経験。イタリア人NBA選手として初めてチャンピオンリングを獲得した。
2015年7月3日、サクラメント・キングスに3年1900万ドルの契約で移籍。2016年のNBAドラフト開催日、シャーロット・ホーネッツに移籍。2017年6月20日、アトランタ・ホークスに移籍した。
2018年2月9日、ホークスからウェイブされた[2]。2018年2月12日、フィラデルフィア・76ersと契約した[3]。
フィラデルフィア・セブンティシクサーズでのベリッネリ(2018)
NBA個人成績
レギュラーシーズン
シーズン
|
チーム
|
GP
|
GS
|
MPG
|
FG%
|
3P%
|
FT%
|
RPG
|
APG
|
SPG
|
BPG
|
PPG
|
2007–08
|
ウォリアーズ
|
33 |
0 |
7.3 |
.387 |
.390 |
.778 |
.4 |
.5 |
.2 |
.0 |
2.9
|
2008–09
|
ウォリアーズ
|
42 |
23 |
21.0 |
.442 |
.397 |
.769 |
1.7 |
2.1 |
.9 |
.0 |
8.9
|
2009–10
|
ラプターズ
|
66 |
1 |
17.0 |
.406 |
.380 |
.835 |
1.4 |
1.3 |
.6 |
.1 |
7.1
|
2010–11
|
ホーネッツ
|
80 |
69 |
24.5 |
.437 |
.414 |
.784 |
1.9 |
1.2 |
.5 |
.1 |
10.5
|
2011–12
|
ホーネッツ
|
66 |
55 |
29.8 |
.417 |
.377 |
.783 |
2.6 |
1.5 |
.7 |
.1 |
11.8
|
2012–13
|
ブルズ
|
73 |
27 |
25.8 |
.395 |
.357 |
.839 |
1.9 |
2.0 |
.6 |
.1 |
9.6
|
2013–14
|
スパーズ
|
80 |
25 |
25.2 |
.485 |
.430 |
.847 |
2.8 |
2.2 |
.6 |
.1 |
11.4
|
2014–15
|
スパーズ
|
62 |
9 |
22.4 |
.423 |
.374 |
.848 |
2.5 |
1.5 |
.5 |
.0 |
9.2
|
2015–16
|
キングス
|
68 |
7 |
24.6 |
.386 |
.306 |
.833 |
1.7 |
1.9 |
.5 |
.0 |
10.2
|
2016–17
|
ホーネッツ
|
74 |
0 |
24.0 |
.429 |
.362 |
.893 |
2.4 |
2.0 |
.6 |
.1 |
10.5
|
2017–18
|
ホークス
|
52 |
1 |
23.3 |
.411 |
.372 |
.927 |
1.9 |
2.0 |
.9 |
.1 |
11.4
|
2017–18
|
シクサーズ
|
28 |
1 |
26.3 |
.495 |
.385 |
.870 |
1.8 |
1.6 |
.7 |
.3 |
13.6
|
2018–19
|
スパーズ
|
79 |
1 |
23.0 |
.413 |
.372 |
.903 |
2.5 |
1.7 |
.4 |
.1 |
10.5
|
Career
|
803 |
219 |
23.2 |
.425 |
.376 |
.847 |
2.1 |
1.7 |
.6 |
.1 |
10.0
|
プレーオフ
シーズン
|
チーム
|
GP
|
GS
|
MPG
|
FG%
|
3P%
|
FT%
|
RPG
|
APG
|
SPG
|
BPG
|
PPG
|
2011
|
ホーネッツ
|
6 |
6 |
28.8 |
.365 |
.308 |
1.000 |
.8 |
.7 |
.8 |
.0 |
9.7
|
2013
|
ブルズ
|
12 |
7 |
27.1 |
.411 |
.340 |
.879 |
2.9 |
2.6 |
.4 |
.0 |
11.1
|
2014
|
スパーズ
|
23 |
0 |
15.5 |
.444 |
.421 |
.955 |
2.3 |
.8 |
.1 |
.0 |
5.4
|
2015
|
スパーズ
|
7 |
0 |
16.6 |
.513 |
.467 |
.846 |
1.9 |
1.4 |
.3 |
.0 |
9.3
|
2018
|
シクサーズ
|
10 |
0 |
27.3 |
.406 |
.348 |
.871 |
2.1 |
2.0 |
.7 |
.0 |
12.9
|
2019
|
スパーズ
|
7 |
0 |
18.7 |
.368 |
.381 |
.833 |
1.9 |
1.1 |
.0 |
.3 |
5.9
|
Career
|
65 |
13 |
21.1 |
.416 |
.375 |
.890 |
2.1 |
1.4 |
.3 |
.0 |
8.5
|
プレイスタイル
優れたロングシューターとして知られる。運動能力に優れ、特に跳躍力があり、ユーロリーグ時代は空中で360℃回転してダンクを叩き込むプレーを見せることもあった。またボールハンドリングも上手く、広い視野を持ち、味方へ的確なパスを供給する能力を持つなど、総合的にバランスの良い選手である。しかしながら、接触に弱く、インサイドへ積極的に切り込み、ファールを貰うプレーをすることは少ない。
脚注
関連項目
外部リンク
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1980年代 | |
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1990年代 | |
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2000年代 | |
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2010年代 | |
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2020年代 | |
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