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ブラック・ドッグ

「ブラック・ドッグ」
レッド・ツェッペリンシングル
初出アルバム『レッド・ツェッペリン IV
B面 ミスティ・マウンテン・ホップ
リリース
録音 1971年
ヘッドリィ・グランジ
ジャンル ロック
時間
レーベル アトランティック
作詞・作曲 ジョン・ポール・ジョーンズ
ジミー・ペイジ
ロバート・プラント
プロデュース ジミー・ペイジ
レッド・ツェッペリン シングル 年表
移民の歌 / ヘイ・ヘイ・ホワット・キャン・アイ・ドゥ
(1970年)
ブラック・ドッグ / ミスティ・マウンテン・ホップ
(1971年)
ロックン・ロール / フォア・スティックス
(1972年)
レッド・ツェッペリン IV 収録曲
ブラック・ドッグ
(1)
ロックン・ロール
(2)
ミュージックビデオ
「Black Dog」 - YouTube
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ブラック・ドッグ」 (Black Dog) は、イギリスロックグループ、レッド・ツェッペリンの楽曲。1971年、彼らの第4作アルバムレッド・ツェッペリン IV』のA面1曲目に収められて発表された。作詞・作曲は、ジョン・ポール・ジョーンズジミー・ペイジ、及びロバート・プラントレコードでの演奏時間は約5分。

概要

ジョーンズの発案による、複雑な単音リフから作られた曲で、本人は「マディ・ウォーターズ風の曲を作りたくてこのリフを考えた」と回想している[1]

リズムのトリックが盛り込まれ、聴覚上の印象として複雑な構成に感じられる曲であるが、概念化すればA→B→A'→C→Dの構成を二度繰返していると解釈できる。主部(AおよびA')ではプラントのヴォーカルと、他の三人のリフとが交互に掛け合うように演奏されるが、このヴォーカルメロディは、フリートウッド・マック「Oh, Well」からヒントを得たものであり、ペイジもそれを認めている[2]

ペイジのギター・サウンドは、レスポールを直接ミキシング・コンソールに接続して得られた、いわゆる「プレーン・トーン」である。ただし、ギター・ソロに関してはレスリースピーカーを用いて出力したのではないかとも言われる。

曲名は、レコーディング当時のスタジオがあったヘッドリィ・グランジの周囲をうろついていた(黒色のゴールデン・リトリバー)野良犬に由来する。ただし、その犬と歌詞とはまったく関係がない。「Eyes that shine burning red」も英国の各地に伝えられ、多数の小説にも登場する妖精犬の総称としての『ブラックドッグ』のイメージそのものでしかない。歌詞の内容は、女性の愛や欲望について露骨な表現で語っているのは明白だが、プラントは「自分の言いたいことは誤解されている」と後のインタビューに応えるなど、大人の対応をしている。

ステージ・パフォーマンス

『レッド・ツェッペリン IV』の発売に先立って、1971年3月5日ベルファスト公演で初演。ちなみにこの日は「天国への階段」(Stairway to Heaven)も初演されている。以降、基本的に常にセットリストにあった。1973年アメリカツアーでは「ロックン・ロール」「祭典の日」(Celebration Day)と共にコンサート開幕のメドレーを構成した。1975年にはアンコール曲となり、1977年にはほとんど演奏されなかったが、1979年からはレパートリーに復帰している。2007年ロンドンO2アリーナでの再結成ギグで演奏されている。

ライヴ演奏時は、「アウト・オン・ザ・タイルズ」のイントロを合体させて披露することが多かった(ただし、1973年の北米ツアーでは、「ブリング・イット・オン・ホーム」のイントロを合体させていた)。

参考文献

  1. ^ 『天国への階段』リッチー・ヨーク著 奥田祐士訳 シンコー・ミュージック刊
  2. ^ 『レッド・ツェッペリン全曲解説』デイヴ・ルイス著 福田美環子訳 シンコー・ミュージック刊
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