フェリーくるしまは、石崎汽船グループの松山・小倉フェリーが運航しているフェリー。
概要
くるしま丸の代船として来島どっく大西工場で建造され、1987年4月27日に就航した。
2009年11月1日、関西汽船の営業譲渡により、フェリーさんふらわあによる運航となる。
2013年4月1日、フェリーさんふらわあの松山 - 小倉航路撤退により、石崎汽船の完全子会社として設立された松山・小倉フェリーへ航路とともに継承される。
2019年2月のドック入り時には大規模リニューアルを実施、塗色を白地に「ISHIZAKI」のロゴが入ったカラーリングに改め1等室の2人定員化や2等室の1人あたりスペースの拡大などを行った[3][1][4][5]。
航路
- フェリーはやとも2と本船で1日1往復を運航する。通常は夜行便のみだが、ドック期間中は片道を昼行便として1隻で往復する臨時ダイヤとなる。2003年まで小倉港は砂津岸壁を発着していた。
設計
船体は4層構造で船橋楼甲板、客室甲板、2層の車両甲板を有し、上部からA - D甲板と呼称されている。A甲板は操舵室、乗組員区画および旅客区画、B甲板が旅客区画、D・C甲板が車両甲板となっている。船首および船尾にランプウェイを装備しており、車両甲板間は船内スロープで連絡されている[6]。
船内
船室
2019年の大規模リニューアルにて、6人定員の1等室の2分割、ドライバールーム・2等寝台へのコンセント取り付け、2等大部屋・寝台の毛布から布団への更新などを実施[2]。
船室タイプの一覧
クラス
|
部屋数
|
定員
|
設備
|
特等A
|
2名
|
|
ツインベッド・バス・トイレ・洗面台・テレビ・冷蔵庫付
|
特等B
|
4名
|
|
2段ベッド・洗面台・テレビ付
|
一等
|
2名(当初6名)
|
|
2段ベッド、洗面台・テレビ付
|
2等寝台D
|
8名
|
|
2段ベッド
|
2等
|
|
|
|
設備
2019年リニューアルにて白を基調としたデザインに変更[2]。
パブリックスペース
供食・物販設備
入浴設備
- 過去の設備
2019年リニューアル時に廃止[2]。
- 軽食堂[2]
- ゲームコーナー - 休憩スペースに転用[2]。
事故・インシデント
2003年8月26日、20時40分、松山港に接岸中の本船で、シャーシの積み込み作業を行っていた甲板員1名が車両に挟まれ死亡した。事故原因は、ヘッド切り離し前のシャーシの後部を通行したためとされたが、車両誘導時の安全措置が不十分だったこと、運航管理者の運航管理が不十分だったことも原因とされた[6]。
脚注
外部リンク