ダクティリオセラス科 (学名 :Dactylioceratidae )は、前期ジュラ紀 のアンモナイト であり、後期 ・中期ジュラ紀 のステファノセラス科 (英語版 ) や後期ジュラ紀のペリスフィンクテス科 (英語版 ) に似た、円盤 状で一般に結節 状の殻 を持つ。殻は縮閉線状や伸開線状に巻いていた。
説明
プロダクティリオセラス cf. ダヴォエイ
このアンモナイトの殻は進化 し、縮閉線状から伸開線状で、肋があり、一部には結節があっが、この属 にはキールがなかった。ステファノセラス科やペリスフィンクテス科と同型であるが、二重殻と内殻に平らな頂部の肋を持つ独特の殻構造を持っていた。縫合線の違いからこの科 は2つの亜科 に分けられる。その1亜科であるレイネスコエロセラス亜科 は外鞍の縁側に2つの大きな突起を持つ。この鞍山はダクティリオセラス亜科 ではこのように分岐しておらず、突起は深い三稜のよう[ 1] 。
進化
この科は多系統であるとされてきたが、現在では誤りであると考えられている。レイネスコエロセラス亜科は、前期プリンスバッキアン にメタデロセラス から進化し、後期プリンスバッキアンに絶滅 した。ダクティオセラス亜科の最古の属であるレイネソセラス は、セトノセラス 、あるいはプロダクティリオセラス の前期トアルシアン に進化した[ 1] 。
ダクティリオセラス科の属のおおよその生息期間。
下位分類群
[ 1] [ 2] [ 3]
ダクティリオセラス科 Hyatt, 1867
レイネスコエロセラス亜科 Dommergues, 1986
ダクティリオセラス亜科 Hyatt, 1867
レイネソセラス Spath, 1936
ダクティリオセラス Hyatt, 1867
D. (Dactylioceras) Hyatt, 1867
D. (Orthodactylites) Buckman, 1926
D. (Iranodactylites) Repin, 2000
D. (Eodactylites) Schmidt-Effing, 1972
ノディコエロセラス Buckman, 1926
ペロノセラス Hyatt, 1867
ズゴダクティリテス Buckman, 1926
ポルポセラス Buckman, 1911
セプティマニセラス Fauré, 2002
カタコエロセラス Buckman, 1923
コリーナ Bonarelli, 1893
トクリテス Repin, 2016
脚注
注釈
^ a b c M. K. Howarth 2013. Treatise on Invertebrate Paleontology, Part L, Revised, Volume 3B, Chapter 4: Psiloceratoidea, Eoderoceratoidea, Hildoceratoidea.
^ “Paleobiology Database - Dactylioceratidae ”. 2017年10月19日 閲覧。
^ Yu.S. Repin (2016). “Lower Jurassic ammonite geologic time scale of Northeast Asia”. Neftegasovaâ Geologiâ. Teoriâ i Practika 11 (4): 1–45. doi :10.17353/2070-5379/47_2016 .
参考文献