シュテファン・クラフト(Stefan Kraft、1993年5月13日 - )はオーストリア のスキージャンプ選手である。2017年の世界選手権個人2冠や、3回のワールドカップ総合優勝を果たし、ワールドカップ通算表彰台118回は男女通じて歴代最多である。
クラフトのスキージャンプ・ワールドカップデビューは2012年1月のビショフスホーフェンであった。 彼はワールドカップで12勝、2014/15シーズンのスキージャンプ週間で総合優勝している[1]。個人記録はヴィケルスンで2017年に記録した253.5mでこれは2020/21シーズン終了時点で同ジャンプ台のヒルレコードかつ最長不倒距離の世界記録である。ファールンの2015年ノルディックスキー世界選手権 では男子団体ラージヒルで銀メダル、個人ノーマルヒルで銅メダルを獲得している。
2016/17シーズンはラハティの2017年ノルディックスキー世界選手権 では個人二冠、混合団体では銀メダル、男子団体ラージヒルで銅メダルを獲得した。今シーズンからスキージャンプ・ワールドカップの一部として開催されたRaw Airの初代タイトルを獲得し、また世界選手権後のワールドカップで4勝を挙げ自身初の総合優勝を達成した。
2017/18シーズンは前年度総合王者、世界選手権個人二冠また平昌プレ大会2試合で1位、2位であり平昌五輪の金メダル有力候補と目されたが個人ノーマルヒル13位、個人ラージヒル18位、団体戦4位であった。平昌五輪時点では総合7位だったが、総合4位まで巻き返しシーズンを終えた。
2018/19シーズンは序盤やや出遅れたがジャンプ週間から表彰台に度々上がるようになりザコパネから札幌2連戦にかけて3連勝した。世界選手権は地元開催、世界選手権個人種目前回王者ということで期待がかかったが個人種目では個人ラージヒル6位、個人ノーマルヒル銅メダル獲得にとどまった。男子団体ラージヒル、混合団体ではともに銀メダルを獲得した。世界選手権後は小林陵侑とRaw Airのタイトルを激しく争ったがヴィケルスン個人戦で3位だったクラフトを同試合で2位に入った小林が2.9ポイント上回り2度目のタイトル獲得はならなかった。総合2位でシーズンを終えた。
2019/20シーズンはワールドカップで優勝5回、2位8回など着実にポイントを重ね、2度目の総合優勝を飾った。
2020/21シーズンは、序盤に新型コロナウイルス感染症にかかり[2]、また背中の痛みなどを抱えたため全般に不調であったが、世界選手権個人ラージヒルでは優勝を果たした。また、男子団体2位、混合団体3位のメンバーとなった。
2021/22シーズンはワールドカップで予選落ちや一時離脱があったが、Raw Airを制するなど特に後半で盛り返し、優勝4回、3位5回で総合5位となった。北京オリンピック( 中国)は個人ノーマルヒルは10位、個人ラージヒルは13位、混合団体ノーマルヒルは5位のメンバーとなり、男子団体は金メダルのメンバーとなった。フライング世界選手権ヴィケルスン大会( ノルウェー)は個人戦で3位となった。
中断
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