シカゴ大学ブース・スクール・オブ・ビジネス(シカゴだいがくブース・スクール・オブ・ビジネス、英: University of Chicago Booth School of Business、略称Chicago Booth)は、シカゴ大学の経営大学院である。The EconomistやU.S. News & World Reportを始めとした各種ランキングで、ハーバード・ビジネス・スクール、スタンフォード大学経営大学院、ペンシルベニア大学ウォートン・スクールと同様[4]に高い評価を得ており、全世界のMBA提供校で1位とされることも多い。また、多くの日本人卒業生が各界で活躍している。M7の参加校。
1898年: The College of Commerce and Politicsが設立。(アメリカにおいて2番目に古い経営大学院[5])
1916年: School of Commerce and Administrationに改名。
1932年: School of Businessに改名。
1935年: MBAプログラム提供開始。
1943年: Executive MBAプログラム提供開始。
1959年: Graduate School of Business(GSB)に改名。
2008年: David Boothによる3億ドルの寄付後、The University of Chicago Booth School of Businessに改名。
プログラムの種類
Full-time MBA: 2年制のプログラムで、アメリカ含む世界各国の学生/プロフェッショナルを対象とする。キャンパスは、シカゴにあるHarper Centerが中心。[6]
Evening MBA: 夜間に学校に通うプログラムで、シカゴ近郊に住むプロフェッショナルを主な対象とする。キャンパスは、シカゴにあるGleacher Centerが中心。[7]
Weekend MBA: 週末に学校に通うプログラムで、アメリカに住むプロフェッショナルを主な対象とする。キャンパスは、シカゴにあるGleacher Centerが中心。[8]
Executive MBA: エグゼクティブを対象としたプログラム(North America - XP, Europe - EXP, Asia - AXP)。キャンパスは、シカゴ(North America)、ロンドン(Europe)、香港(Asia)の3つ。[9]
Master in Finance Program: 2024年より新規に開設される新しいMaster Program。定量的な分析に特化したファイナンス専門の学位。
プログラムの特徴
これまでの経験・教育、及び今後のキャリアゴールを基に、生徒は自由に授業を履修することが可能。
授業内容: どの授業を履修するかは、本人に委ねられる。例えばアントレプレナーシップ分野で専門性を磨きたい場合、アントレプレナーシップを中心とした履修計画を立てることが可能。
レベル: 初級コースから上級コース(PhDレベル、等)まで、自分のニーズに合った授業を履修することが可能。
時期: 生徒が受けたい時期に履修することが可能。例えば、夏のインターンシップの準備のために、インターンシップに関連する授業を1年次に受け、残りの必須科目を2年次に履修することが可能。また、卒業後も授業を受ける仕組も存在する。[11]
場所: Harper Centerのみならず、Gleacher Centerでの履修も可能。[12]
生徒自身のこれまでの経験を補完し、キャリアゴールを達成するために、特定の分野に特化して授業を履修することが可能。
- Accounting
- Analytic Finance
- Analytic Management
- Econometrics and Statistics
- Economics
- Entrepreneurship
- Finance
- General Management
- International Business
- Managerial and Organizational Behavior
- Marketing Analytics
- Marketing Management
- Operations Management
- Strategic Management
就職実績
卒業後の進路は多岐に渡る。2017年のFull-time MBAプログラム卒業生の主なデータ[14]は以下の通り。
大学ランキング
Chicago Boothは、各種ランキングにて高評価を得ている。[15]
Media outlet
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Poets&Quants
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Bloomberg Businessweek
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The Economist
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Financial Times
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Forbes
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教員
2017年7月現在、200人以上の教授が教えており[3]、また、ノーベル賞受賞者を始めとした一流の教授陣から学ぶことが可能。
ユージン・ファーマ: 経済学者。2013年にノーベル経済学賞受賞
ラグラム・ラジャン: 金融経済学の専門家。インド準備銀行(インドの中央銀行)元総裁
リチャード・セイラー: 行動科学の専門家。2017年にノーベル経済学賞受賞
スティーブン・カプラン: アントレプレナーシップファイナンス、プライベートエクイティの専門家
著名な卒業生
日本
経営コンサルティング
ファイナンシャルサービス
- 酒井重人(1982): グッゲンハイム パートナーズ在日代表
- 淵田康之(1986): 野村資本市場研究所研究理事
- 面川秀之(1992): 日興アセットマネジメント常務執行役員
- 衛藤龍(2002): ロスチャイルド・ジャパン エグゼクティブ・ディレクター
- 東佳宏(2006): ジェフリーズ・ジャパン・リミテッド調査部マネージングディレクター
プライベートエクイティ・ベンチャーキャピタル
事業会社
学界・大学関係者
その他
海外
脚注
- ^ “About the University”. The University of Chicago (2007年). April 20, 2007閲覧。
- ^ “Dean's Annual Report 2014-2015”. The University of Chicago Booth School of Business. March 22, 2016閲覧。
- ^ a b c d “Key Facts”. The University of Chicago Booth School of Business. July 17, 2017閲覧。
- ^ “2016 Poets&Quants’ MBA Ranking”. The University of Chicago Booth School of Business. July 17, 2017閲覧。
- ^ a b “History”. The University of Chicago Booth School of Business. July 17, 2017閲覧。
- ^ “Full-Time MBA”. The University of Chicago Booth School of Business. July 17, 2017閲覧。
- ^ “Evening MBA”. The University of Chicago Booth School of Business. July 17, 2017閲覧。
- ^ “Weekend MBA”. The University of Chicago Booth School of Business. July 17, 2017閲覧。
- ^ “Executive MBA”. The University of Chicago Booth School of Business. July 17, 2017閲覧。
- ^ “Full-Time Program MBA Experience”. The University of Chicago Booth School of Business. July 17, 2017閲覧。
- ^ “Post-Grad Program”. The University of Chicago Booth School of Business. July 17, 2017閲覧。
- ^ “プログラム概要”. The University of Chicago Booth School of Business. July 17, 2017閲覧。
- ^ “Curriculum & Concentrations”. The University of Chicago Booth School of Business. July 17, 2017閲覧。
- ^ “Employment after Booth”. The University of Chicago Booth School of Business. February 25, 2018閲覧。
- ^ “各種ランキング”. Chicago Booth Japan Club. April 10, 2018閲覧。
関連項目
外部リンク