サラヤ・ジェイド・ベヴィス (Saraya-Jade Bevis 、1992年 8月17日 [1] - )は、イギリス のプロレスラー 。イングランド のノーフォーク州 ノリッジ 出身[1] 。現在はAEW にてサラヤ (Saraya )のリングネームで活動。
父はイギリスのインディー団体で活動しWAW(ワールド・アソシエーション・オブ・レスリング)を旗揚げしたリッキー・ナイト。母はイギリスのインディー団体やアメリカ のインディー団体であるSHIMMER 、SHINE にてスウィート・サラヤのリングネームで活躍しているサラヤ・ナイト (英語版 ) [1] 。兄の"ゼブラ・キッド"ロイ・ナイトと"ゾディアック"ザック・ナイトもプロレスラー[1] 。
来歴
2005年 に家族経営のWAWでプロレスラーデビューを果たす[1] 。2007年6月にはWAWWタッグ王座を奪取[1] 、その後はヨーロッパ のインディー団体を転戦。2009年8月には母サラヤと対決しHEW女子王座とWAWWブリティッシュ王座を奪取した、11月にはイリミネーション戦で最後に母サラヤを破りRDW女子王座も獲得した[1] 。2010年 5月には母娘タッグでPWF女子タッグ王座になった[1] 。ブリタニー・ナイト (Britani Knight )のリングネームでプロレスリングEVE に参戦、2011年4月、初代EVE王者を決めるトーナメントに参戦し1回戦で敗れたが敗者復活戦から勝ちあがって決勝戦でニッキー・ストームを破りトーナメント優勝[1] 。それと平行し2011年3月からはアメリカにも進出しシカゴのインディ団体SHIMMERに参戦、母とのタッグでSHIMMERタッグ王座に2度挑戦、松本浩代 &大畠美咲 組や浜田文子 &栗原あゆみ 組と対戦している[1] 、その後母との仲間割れから抗争を繰り広げた[1] 。そしてWWE からナイト一家にトライアウトへの招待が入り、トライアウトを受け2011年9月、WWEとデベロップメント契約[1] 。傘下団体のFCW にて、2012年1月5日、サラヤ (Saraya )のリングネームでFCWデビュー、後にペイジ (Paige )とリングネームを変更して活動[1] 。ソフィア・コルテス とラクエル・ディアス をパートナーにアンチ・ディーヴァ なるユニットを結成し、オードリー・マリー やケイトリン と抗争を展開した。
2012年 6月、FCWと統合し内容を一新したNXT にてアリシア・フォックス と抗争し、連勝するなど一目置かれた存在へと成長し、サマー・レイ との抗争やWWE所属のディーヴァたちと戦うなどNXTではトップの位置を確立。
2013年 5月、NXTにて新設されたNXT女子王座 争奪トーナメントに出場。一回戦でタミーナ・スヌーカ 、準決勝ではアリシア・フォックス 、そして決勝でエマ を破り、初代NXT女子王者となった[1] 。
2014年 4月7日、Wrestle Mania 30 を終了後翌日のRAW に初登場ながらディーヴァズ王座 を保持するAJ に挑戦して勝利し、ディーヴァズ王座を奪取した[1] 。これによりペイジは、最初で最後の、ディーヴァズ王座とNXT女子王座を同時に保有した選手になった。4月24日NXTにてNXT女子王座を返還。5月4日、PPVであるExtreme Rules 2014 にてタミーナ・スヌーカ から、6月1日のPPV、Payback 2014 ではアリシア、6月29日のPPV、Money in the Bank 2014 にてナオミ と対戦し、いずれも王座を防衛している。6月30日、RAWにてこれまで自分を認めていなかった観客を挑発していたところ、AJが登場して王座戦となり、敗戦してベルトを失った。その後はAJに対して友好的に接していたが、隙を見て急襲してヒールターン。心理戦を仕掛けた挙句サマースラムの王座戦で勝利、ディーヴァ王座を再獲得した。9月21日、Night of Champions 2014 のニッキー・ベラを交えた三つ巴戦にて敗れ、AJに王座を奪われた。
2015年 1月、ナタリヤ とブリー・ベラ の試合でナタリヤのセコンドとして登場。試合後ベラ姉妹に攻撃を加えると共にフェイスターン。ナタリヤと組んで姉妹との抗争を開始。
2016年 7月19日、2016 WWE draftにてRAWへの所属が決まる。8月3日、ペイジの母親であるサラヤ・ナイトがTwitter上において『負傷で欠場している』と公表。しかし、同月17日にWWEは違法薬物の使用によりウェルネスポリシーに違反したとして30日間の出場停止処分を発表。9月には負傷箇所が首である事を公表。10月10日、再びウェルネスポリシー違反で60日間の出場停止処分がWWEより発表される。10月19日には頸部の手術を受け成功した。
2017年 7月9日、フロリダ州 に所在するオーランド国際空港 にて恋人であるアルベルト・ロドリゲス と喧嘩となり、警察沙汰になる事件を起こす[2] 。11月20日、RAWにて復帰。ソーニャ・デヴィルとマンディ・ローズを率いて、試合中のアリシア・フォックス 、サーシャ・バンクス 、ベイリー 、ミッキー・ジェームス を襲撃した[3] 。
しかし、2017年12月27日にニューヨーク州ユニオンデールにあるナッソー・ベテランズ・メモリアル・コリセウムで開催されたライブショーでの6人タッグマッチ(ベイリー&ミッキー・ジェームズ&サーシャ・バンクスvsペイジ&マンディ・ローズ&ソーニャ・デヴィル戦)において、コーナーに詰めた状態でサーシャ・バンクスのキックを受け首を負傷。試合はレフェリー・ストップ裁定となった。
その負傷により予定されていたロイヤルランブル への出場はできなくなった。
2016年に首を負傷した際に治療を受けた医師からレスラーを続けるのは無理だと言われていた事、今回の怪我でWWE専属の医師からドクターストップが掛かった事などから引退を決める。
2018年4月9日、RAWにてサーシャ・バンクス対マンディ・ローズ戦後に引退を発表した[4] 。ファンから”thank you paige”という温かいチャントに包まれ、マイクと自分のTシャツをリングに置いて退場した。翌日の4月10日のSmackDown LIVE にてダニエル・ブライアンの現役復帰により空席となったGMに就く事がシェイン・マクマホンからリング上で発表され登場し、リング上から観客に向けアピールを行った。
2022年6月11日、自身のツイッターで7月7日の契約完了を持ってWWEを離れることと、ペイジ(Paige)のリングネームを終了することをファンに報告。復帰時期に関してはは未定[5] 。
2022年9月21日、AEW のGrandSlam大会で復帰を発表。
人物
イギリスでのデビュー当時自宅にあったビデオテープを通して英国の古い時代のプロレスを学んだ。特にジョニー・セイント の試合がよかったと語る[6] 。
デビュー当時の好きなレスラーは、アランドラ・ブレイズ 、エディ・ゲレロ 、ストーンコールド 、ブル中野 。ブル中野に関しては、自身のフェイバリット技PTOは中野の技「ブルズアンヘリート」からインスパイアされたものとのこと[6] 。
SHIMMER参戦時に対戦した日本人選手からは多くのことを学んだと語る。また日本のハードヒットスタイルも好きだという。特に浜田文子 はその時代に対戦した選手の中で特にすごいと思うと語っている[6] 。
WWE制作の映画『SANTA'S LITTLE HELPERA』で女優 デビュー。2015年にはリアリティ番組『タフ・イナフ』にも出演。本人いわく「イヤな役を演じているつもり」とのことでWWEと契約することは簡単ではないということを諭す役割を担う[6] 。
得意技
ラン・ペイジ 基本的には3種類のフィニッシャーを持っており、そのうちの、どの技でも王座を獲得もしくは防衛している。
フィニッシュホールド
ペイジ・ターナー
フィニッシャー。
スウィンギング・レッグフック・ファイヤーマンズキャリースラム
ファイヤーマンズキャリー の形で相手を担ぎ上げずに自らの身体を捻らせ、相手ごと横回転して後頭部からマットに叩きつける。相手は脚をすくわれるような形で後頭部からマットに叩きつけられる。
この技で初代NXT女子王者になり、初登場のRAWでは、AJ leeから王座を奪取した。
ペイジズ・タップ・アウト
フィニッシャー。
変形スコーピオン・クロスフェイス。ブル中野のブルズ・アンへリート と同型技。
略称でPTO と呼ばれる場合がある。
ナイト・ライト / ラン・ペイジ
変形フィッシャーマンズDDT フィニッシャー。
フィッシャーマンズ・スープレックス の体勢から相手を抱きかかえるようにして担ぎ上げ、そのまま後方へと倒れこむことで脳天からマットに突き刺すフィッシャーマンズ式の変形DDT。ほぼ受け身不能の戦慄的なフィニッシュ・ホールド。
この技で、再びAJ leeから王座を奪取している。
その他得意技
ヘッドバット
タランチュラ
ボストンクラブ
スタン・レーン
サイドキック
獲得タイトル
2014年、ディーヴァズ王者時代
WWE
WAWW(World Association of Women's Wrestling)
WAWWブリティッシュ女子王座 : 1回
WAWWブリティッシュタッグチーム王座 : 1回
w / メロディ
EVE
GSW
Herts & ESSEX Wrestling
PWF
RDW
RQW
SCW
入場曲
Faint
Smashed In the Face
Stars in the Night
Zombified - 現在[いつ? ] 使用中
脚注
参考文献
『週刊プロレス』別冊『週刊プロレス EXTRA Vol.15』「WWE レッスルマニア31完全詳報号」(2015年、ベースボール・マガジン社 雑誌 29688-5/10)pp54 - 56 掲載「ペイジと家族の物語」(文:新井宏)
『週刊プロレス』2015年8月5日号(通刊1802号)pp96 - 98 掲載 『インタビュー「LUCKY ENOUGH starring PAIG」』(聞き手:新井宏)
外部リンク