この項目では、アメリカのパンク・ロックバンドについて説明しています。韓国で行われる記念日については「グリーンデー 」をご覧ください。
グリーン・デイ (英 : Green Day )は、アメリカ合衆国 カリフォルニア州 バークレー 出身のパンク・ロック バンド 。1987年 結成。
概要
※出典[ 10]
1987年 、カリフォルニア州バークレーにて結成。1990年 にレコードデビュー、1994年 にメジャーデビュー。
3rdアルバム『ドゥーキー 』は全世界で2,000万枚、全米では1,000万枚以上の売上を記録し、ダイヤモンド・ディスクを達成。2004年、アルバム『アメリカン・イディオット 』を発表し、全米で800万枚以上を売り上げ、2005年の第47回グラミー賞 で、パンクロックバンドとして史上初となる「最優秀ロック・アルバム賞 」を受賞[ 11] 。
全世界累計セールスは7,500万枚以上。累計再生回数は100億回を誇る。
グラミー賞を5度受賞。
2015年 にロックの殿堂 入りを果たした。
来歴
結成〜1990年代
2000年代
2010年代
2010年 、アルバム『21世紀のブレイクダウン』でグラミー賞の「最優秀ロック・アルバム賞」を受賞する。
同年4月、『アメリカン・イディオット』や『21世紀のブレイクダウン』の楽曲を中心とするミュージカル『アメリカン・イディオット 』がニューヨーク の劇場街、ブロードウェイ にて上演された。また、同年6月にはミュージカルのサウンドトラックアルバム「アメリカン・イディオット(ブロードウェイ・ミュージカル・キャスト・ヴァージョン)」も発売された。
2011年 、2枚目となるフルライヴ・アルバム『最強ライヴ! 』を発売。DVDにはさいたまスーパーアリーナ でのライヴ映像が収録されている。また、2003年に何者かに盗まれ日の目を見ることができなかったアルバムからのタイトル曲「Cigarettes And Valentines」が、盗難事件後初めてライヴ音源として収録された。
2012年 、9th『ウノ! 』(2012年9月26日発売)、10th『ドス! 』(2012年11月14日発売)、11th『トレ! 』(2012年12月12日(2013年1月16日から前倒し)発売)からなるアルバム3部作品を続けてリリースすることを発表した。アルバムジャケットにはそれぞれ順に、ビリー、マイク、トレ(全員目の部分に×印)が描かれている。
2013年 、2014年 にオーストラリアで開催されるサウンドウェーブ・フェスティバルツアー終了後に、バンドとしての活動を一時休止することを発表した。
同年、『クアトロ! ~ザ・メイキング・オブ・ウノ!、ドス!、トレ!~』をリリース。
2014年 、コンピレーション・アルバム の『デモリシャス 』を同年4月19日にリリースすることを発表。このアルバムには9th『ウノ!』、10th『ドス!』、11th『トレ!』レコーディング時のデモ音源や未公開トラックが収録された。
同年12月、ロックの殿堂 入りを果たした。
2015年 、公式サイトにて、同年4月16日にHOUSE OF BLUES IN CLEVELANDでライブを開催するという発表がされた(発表されたのが4月1日であったため、アナウンスの文末に「*THIS IS NOT AN APRIL FOOLS' DAY JOKE(これはエイプリルフールの冗談ではない)」と注意書きが書かれている)。
同年12月24日、グリーン・デイの公式YouTube にてクリスマスに向けて「Xmas Time Of The Year」を公開した[ 14] 。
2016年 、ビリーのInstagram でレコーディングする様子が投稿され、その後同年8月に新曲「Bang Bang」および同曲をファースト・シングルとする、前作(2012年の11th『トレ!』)から4年ぶり12枚目のアルバム『レボリューション・レディオ 』を発表した。同アルバムは同年10月に日本も含めた全世界同時リリースされた。
2020年代
2020年2月7日、3年ぶり13枚目のアルバム「ファザー・オブ・オール… 」を世界同時発売した。
2024年1月19日、4年ぶり14枚目のアルバム「セーヴィアーズ 」を日本も含めた世界同時発売した。
サウンド
バンドのサウンドは、ラモーンズ やザ・クラッシュ 、セックス・ピストルズ などと比べられることが多い[ 15] 。
『アメリカン・イディオット』絡みでは、オアシス のノエル・ギャラガー から強い抗議を受けている[ 注釈 2] 。オアシスのヒット曲である「ワンダーウォール 」と、「ブールヴァード・オブ・ブロークン・ドリームス 」のアレンジが酷似しているというもの[ 16] 。この抗議に対して、グリーン・デイサイドからのアナウンスはされていない。
訴訟
2006年、雑貨店経営の男に「アメリカン・イディオット」は自分が高校時代に作曲したものであると訴えられた。内容は「高校時代自分が作った曲を悪意のある同級生が盗み聞きし、10年以上たって、ビリーに渡り、取引をした」という主張で証拠もほとんどなかった。当然、裁判所はこれを棄却。男は新たな証拠を探し、また訴えるという[ 17] 。
その他
ビリーもマイクもドラムの演奏が出来、その動画がYouTube で公開されている[要出典 ] 。
2013年 のヴードゥー・エクスピリエンス に出演予定だったが、ビリーがアルコールと薬物依存のためリハビリ施設に入院、代役をメタリカ が務めた。その当日のライブで、ジェイムズ・ヘットフィールド が「俺達はグリーン・デイだぜ……ちょっと背が高いけど」とおどけた。後半は「これはビリーに捧げるよ」と、メタリカの代表曲「バッテリー」を披露。アンコールでは「みんなグリーン・デイが現れないかって期待してるんだろ?」と呼びかけ、「俺だってそうだよ。連中は今助けを受けてるところだから。今いろいろ整理してるところなんだよ。世の中のみんながあいつらを必要としてるんだからさ」と胸の内を明かした。自身の歌を演奏する前に「アメリカン・イディオット」を披露し、観客による大合唱が起こったが、ジェイムズは「俺達にはこの曲はできないよ」と演奏をやめた[ 18] 。
ファイヴ・セカンズ・オブ・サマー のライブでの服装やアルバムアートなどがグリーン・デイのものに似すぎだという主張が一部である[要出典 ] 。
メンバー
現在のメンバー
ビリー・ジョー・アームストロング (Billie Joe Armstrong , (1972-02-17 ) 1972年 2月17日 (52歳) - ) - ボーカル、ギター、ピアノ 身長170cm。
ライヴでは、観客にギターを演奏させたり、演奏した人にギターをプレゼントしたりするなどのファンサービスが恒例となっている。2児の父。
マイク・ダーント (Mike Dirnt , (1972-05-04 ) 1972年 5月4日 (52歳) - ) - ベース、コーラス 身長178cm。
本名は、マイケル・ライアン・プリチャード(Michael Ryan Pritchard)。ダーントは、ニックネーム。ビリーとは幼馴染み。結成当時はギターを担当していた。California Music Awards など数々の音楽賞で「最優秀ベーシスト」に輝いている。
トレ・クール (Tre' Cool , (1972-12-09 ) 1972年 12月9日 (52歳) - ) - ドラムス 身長168cm。
本名は、フランク・エドウィン・ライト3世(Frank Edwin Wright III)。1991年 に加入。マイク同様、California Music Awards など数々の音楽賞で「最優秀ドラマー」に輝いている。またギターも演奏できるので、ライヴなどでは時々ギターソロを弾く。その際、ビリーがドラムを叩く。
サポートメンバー
2016年時点で下記の3人が、バンドのライヴにサポートメンバーおよびツアーミュージシャンとして参加している。
ジェイソン・ホワイト (Jason White , (1973-11-11 ) 1973年 11月11日 (51歳) - ) - ギター、コーラス
1995年の「When I Come Around」のPVに友情出演。1999年 からサポートメンバー・ツアーギタリストとして加わって以降、バンドと10年以上ものキャリアを築き上げてきたこともあり、2012年に4人目の正式メンバーとなったことが発表されたが、2016年以降は、再びサポートメンバーとしてツアーに参加。
ジェイソン・フリース (Jason Freese , (1975-01-12 ) 1975年 1月12日 (50歳) - ) - キーボード、ピアノ、ギター、トロンボーン、サックス、アコーディオン、コーラス 2004年のAmerican Idiot ツアーから参加。
ジェフ・マティカ (Jeff Matika ) - ギター、コーラス 2009年の21st Century Breakdown ツアーから参加。
ディスコグラフィ
スタジオ・アルバム
1990年 - 1st『39/スムーズ (39/Smooth)』
世界総売り上げ100万枚
1992年 - 2nd『カープランク 」(Kerplunk!)』
プラチナム 獲得(US)、世界総売り上げ200万枚
1994年 - 3rd(メジャーデビューアルバム)『ドゥーキー (Dookie)』
全米最高2位、ダイアモンド 獲得(US)、世界総売り上げ2,000万枚
1995年 - 4th『インソムニアック (Insomniac)』
全米最高2位、2xプラチナム獲得(US)、世界総売り上げ600万枚
1997年 - 5th『ニムロッド (Nimrod)』
全米最高10位、2xプラチナム獲得(US)、世界総売り上げ600万枚
2000年 - 6th『ウォーニング (Warning)』
全米最高4位、ゴールド 獲得(US)、世界総売り上げ500万枚
2004年 - 7th『アメリカン・イディオット (American Idiot)』
全米・全英最高1位、5xプラチナム獲得(US)、世界総売り上げ1,400万枚
2009年 - 8th『21世紀のブレイクダウン (21st Century Breakdown)』
全米・全英最高1位、世界総売り上げ380万枚
2012年 - 9th『ウノ! (¡Uno!)』
全米最高2位、世界総売り上げ105万枚
2012年 - 10th『ドス! (¡Dos!)』
全米最高9位
2012年 - 11th『トレ! (¡Tré!)』
全米最高13位
2016年 - 12th『レボリューション・レディオ (Revolution Radio)』
全米・全英最高1位、世界総売り上げ70万枚
2020年 - 13th『ファザー・オブ・オール... (Father of All...)』
全米・全英最高1位
2024年 - 14th『セーヴィアーズ (Saviors)』
ライヴ・アルバム
コンピレーション・アルバム
1990年 - 『1,039/スムーズド・アウト・スラッピー・アワーズ 』
1stアルバム『39/スムーズ』に、EP『1,000アワーズ』と『スラッピー』の曲を加え合わせた事実上の編集盤だが、日本など一部の国では1stアルバムとして発売されている。
2001年 - ベスト『インターナショナル・スーパーヒッツ! (International Superhits!)』
全米最高40位、プラチナム獲得(US)、世界総売り上げ500万枚
2002年 - 裏ベスト『シェナニガンズ〜スーパー・ウラ・ベスト! (Shenanigans)』
全米最高27位、世界総売り上げ300万枚
今までのシングルのB面を集めたもの。
2014年 - 未公開トラック集『デモリシャス (Demolicious)』
9th『ウノ!』、10th『ドス!』、11th『トレ!』レコーディング時のデモ音源や未公開トラックを収録。
映像作品
2013年 - 『クアトロ! (¡Cuatro!)』
9th『ウノ!』、10th『ドス!』、11th『トレ!』ができるまでの約1年半の製作過程を撮影したドキュメンタリー作品。米国をはじめとする国々では同年9月24日に発売され、日本では12月11日に日本語字幕入りの国内盤として発売された。
2015年 - 『ハート・ライク・ア・ハンド・グレネード (Heart Like A Hand Grenade)』
2004年にリリースされたアルバム『アメリカン・イディオット』の楽曲制作、レコーディング過程を収録したドキュメンタリー映画。2009年にハリウッドでファンの為に一日限定公開された映像であった。2015年にDVD化し発売されることが発表され、DVD化を記念し同年10月15日全米135館で上映された。同年11月3日にDVD化され、翌年の2016年1月20日には日本でも日本語字幕入りの国内盤として発売された。
日本公演
1996年
1月19日 ,20日 大阪 IMPホール、1月2日 福岡 スカラエスパシオ、1月23日 ,24日 川崎 CLUB CITTA' 、1月25日 名古屋ダイアモンドホール 、1月27日 東京晴海イースト・ホール
1997年
7月25日 渋谷 CLUB QUATTRO
1998年
3月14日 ,15日 東京ベイNKホール 、3月17日 ,18日 名古屋ダイアモンドホール 、3月19日 ,20日 大阪 IMPホール、3月22日 ,23日 赤坂BLITZ
2001年
3月12日 横浜アリーナ 、3月13日 Zepp Osaka 、3月14日 大阪城ホール 、3月16日 ,17日 Zepp Sendai 、3月18日 幕張メッセ 、3月19日 SHIBUYA-AX 、3月21日 愛知県体育館 、3月22日 ,23日 Zepp Fukuoka
2002年
3月29日 北海道立総合体育センター 、3月31日 さいたまスーパーアリーナ 、4月1日 夢メッセみやぎ 、4月3日 名古屋市総合体育館 、4月4日 大阪城ホール
2004年
8月10日 福岡国際センター
2005年
3月17日 大阪城ホール 、3月18日 愛知県体育館 、3月19日 ,20日 幕張メッセ 、3月22日 月寒グリーンドーム
2009年
5月28日 赤坂BLITZ
2010年
1月21日 大阪城ホール 、1月23日 ,24日 さいたまスーパーアリーナ 、1月25日 名古屋市総合体育館
2025年
2月21日 大阪城ホール 、2月23日 ポートメッセなごや 、2月25日 ,26日 Kアリーナ横浜
脚注
注釈
^ 当初はブラッド・レイジ(Blood Rage)というバンド名であり、後にスウィート・チルドレンに改名した。
^ ギャラガー兄弟は、グリーン・デイ、及びそのファン嫌いでも知られる。
出典
^ a b Mundy, Chris (1995年1月26日). “Green Day: Best New Band ”. Rolling Stone . 2023年6月28日 閲覧。
^ a b Crain, Zac (1997年10月23日). “Green Day Family Values ”. Miami New Times . 2023年6月28日 閲覧。
^ Maloney, Devon (2012年6月20日). “Green Day Realize They Are Not Really the 99 Percent ”. SPIN . Next Management Partners. 2023年6月28日 閲覧。
^ di Perna, Alan (December 16, 2012). Green Day: The Ultimate Unauthorized History . Voyageur Press. p. 41. ISBN 9780760343241 . "The latter reads, 'Melodic Punk, straight from the USA.'"
^ Lanham, Tom (2019年9月20日). “‘American Idiot’ turns 15, but the Green Day punk opera still prevails ”. Alternative Press . 2023年6月28日 閲覧。
^ Patton, Alli (2022年11月15日). “Green Day Confirm New Album in the Works ”. American Songwriter . 2023年6月28日 閲覧。
^ Erlewine, Stephen Thomas . “Green Day Biography, Songs, & Albums ”. AllMusic . RhythmOne. 2021年1月24日 閲覧。
^ Abbey, Cherie D., ed (September 2002). Biography Today . 11 . Omnigraphics, Inc.. p. 17. ISBN 0-7808-0499-6
^ Wood, Mikael (2019年9月11日). “Green Day, Fall Out Boy and Weezer at Whisky a Go Go: Review ”. Los Angeles Times . Los Angeles Times Communications. 2023年6月28日 閲覧。
^ “グリーン・デイの歴史的名盤『ドゥーキー』の30周年記念限定盤デラックス・ボックス。国内盤は10月11日に4枚組CDボックスがリリース決定! ”. ワーナーミュージック・ジャパン. 2024年9月10日 閲覧。
^ 山口智男 (2005年2月25日). “グリーン・デイ 来日&グラミー受賞大特集!! 2005 アルバム解説編 ”. BARKS . ジャパンミュージックネットワーク. 2023年6月28日 閲覧。
^ 笑う洋楽展 (NHK BSプレミアム )、2015年 3月1日 放送より。[出典無効 ]
^ “Lost Music: Green Day's Stolen Album, Kurt's Demos and Other Mythical Masterpieces” . Rolling Stone . (2007年2月9日). https://www.rollingstone.com/music/music-news/lost-music-green-days-stolen-album-kurts-demos-and-other-mythical-masterpieces-104258/ 2021年1月24日 閲覧。
^ Green Day (25 December 2015). Green Day - Xmas Time Of The Year . 2021年1月24日閲覧 。
^ Azerrad, Michael (2001). Our Band Could Be Your Life . Little Brown and Company. p. 496. ISBN 0-316-78753-1
^ “グリーン・デイ、オアシスのノエルから苦情!?” . BARKS (ジャパンミュージックネットワーク株式会社). (2006年12月15日). https://www.barks.jp/news/?id=1000028833 2021年1月24日 閲覧。
^ “Green Day Sued By A Real American Idiot” . CINEMABLEND (Future plc). (2006年11月2日). https://www.cinemablend.com/music/Green-Day-Sued-By-A-Real-American-Idiot-1487.html 2021年1月24日 閲覧。
^ “メタリカ、グリーン・デイの代役を務めたステージで"アメリカン・イディオット"のカヴァーを披露” . rockin'on.com (ロッキング・オン ). (2012年10月30日). https://rockinon.com/news/detail/74442 2021年1月24日 閲覧。
外部リンク
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