その後、グランドマスター・フラッシュ・アンド・ザ・フューリアス・ファイヴ (Grandmaster Flash and the Furious Five)を結成し、1979年にエンジョイ・レコードから「Superrappin'」をリリース。その後シュガーヒル・レコードに移籍し、「ザ・メッセージ」など、数々のラップ・レコードを生み出す。「ザ・メッセージ」は若者のゲットー生活の苦しさをラップし、当時のニューヨークとその周辺だけで約50万枚売れたとも言われている曲でヒップホップの歴史を語る上で重要な作品として現在でも評価されている。同時期にシュガーヒル・レーベルに所属していたラップ・ミュージシャンとしては、トリーチャラス・スリー、ファンキーフォー+1、ウエスト・ストリート・モブ、スプーニー・ジー、シークエンスらがいた。また、現在、数多くのDJたちにとって欠かせない技術であるスクラッチを広めた人物でもある。しばしば誤解されるが、スクラッチを発明したのはターンテーブルで遊んでいた、彼の親戚のグランドウィザード・セオドアであると言われている[2]。