エピストロポス(古希: Ἐπίστροφος, Epistrophos)は、ギリシア神話の人物である。主に、
の3人が知られている。以下に説明する。
イーピトスの子
このエピストロポスは、ナウボロスの子イーピトスと[1]ヒッポリュテーの子で[2]、スケディオスと兄弟である[1][2]。スケディオスとともにヘレネーの求婚者の1人で[3]、トロイア戦争にもポーキス地方の軍勢40隻を率いて参加した[1][4][5]。アルゴスの軍勢30隻をスケディオスが、10隻をエピストロポスが率いたともいわれる[2]。
エウエーノスの子
このエピストロポスは、ミュルネーソスの王エウエーノスの子で、ミュネースと兄弟。ミュネースはブリーセーイスの夫である。トロイア戦争のさいにミュネースともにアキレウスに討たれた[6]。
メーキステウスの子
このエピストロポスは、メーキステウスの子で[7]、オディオスと兄弟である[7][8]。ミヌウスの子ともいわれる[8]。トロイア戦争のさい、アリゾーン人(ハリゾーン人)を率い、トロイアを救援して戦った[9][7][8][10]。
脚注
- ^ a b c 『イーリアス』2巻517行-526行。
- ^ a b c ヒュギーヌス、97話。
- ^ アポロドーロス、3巻10・8。
- ^ クレータのディクテュス、1巻17。
- ^ プリュギアのダレース、14。
- ^ 『イーリアス』2巻692行-693行。
- ^ a b c アポロドーロス、摘要(E)3・35。
- ^ a b c クレータのディクテュス、2巻35。
- ^ 『イーリアス』2巻856行-857行。
- ^ プリュギアのダレース、18。
参考文献