ヒケターオーン(古希: Ἱκετάων, Hiketāōn)は、ギリシア神話の人物である。長母音を省略してヒケタオンとも表記される。トロイア王ラーオメドーンの子で、ティートーノス、クリュティオス、ラムポス、プリアモス、ヘーシオネー、キラ、アステュオケーと兄弟[1]。メラニッポス[2]、クリトラーオスの父[3]。
トロイア戦争のときヒケターオーンはトロイアの長老の1人だった[4]。しかしラーオメドーンとその子供たちはプリアモスを除いてヘーラクレースに殺されたともいわれる[5]。子のメラニッポスはトロイア戦争でアンティロコスに討たれた[2]。クリトラーオスはプリアモスの娘アリストマケーを妻とした[6]。
- 系図
その他のヒケターオーン
脚注
- ^ アポロドーロス、3巻12・3。
- ^ a b 『イーリアス』15巻。
- ^ 『ノストイ』断片(パウサニアスによる引用、10巻26・1)。
- ^ 『イーリアス』3巻147。
- ^ アポロドーロス、2巻6・4。
- ^ パウサニアス、10巻・26・1。
- ^ 高津春繁『ギリシア・ローマ神話辞典』p.281b。
- ^ 高津春繁『ギリシア・ローマ神話辞典』p.299a。
- ^ ウェルギリウス『アエネーイス』10巻123行。
参考文献