YouTube Premium(ユーチューブ プレミアム、旧称:YouTube Red)は、動画プラットフォームのYouTubeが提供するサブスクリプションサービスである。提供するサービスには、広告なしの動画再生、モバイル端末でのバックグラウンド再生、動画保存によるオフライン再生、音楽ストリーミングサービスYouTube Music Premiumへのアクセス、クリエーターとのコラボレーションにより制作されたYouTube Originals(英語版)番組へのアクセスなどがある[5][6]。
概要
2014年11月に「YouTube Music Key」[7]としてサービス開始。2015年10月21日に「YouTube Red」にサービス名を変更[8]。
2018年6月にはサービス名を「YouTube Premium」[9]に再度変更。2018年11月13日には、「YouTube Music」と同時に日本でサービス開始された[10]。
動画・音楽の広告なしでの再生、モバイルアプリでのオフライン再生やバックグラウンド再生、オリジナル番組「YouTube Originals」の独占視聴を加入者に提供する[11]。なお、既存の「YouTube ムービー」のレンタル視聴・購入および「チャンネルメンバーシップ」については、YouTube Premiumに加入したとしても別途料金が必要となる[12]。
2023年4月、1080pでアップロードされた動画のビットレートを強化した画質設定「1080p Premium」をモバイルアプリ向けに提供開始した[13]。同年8月からはWeb版でも利用可能となった[14]。
問題点
複数の付加価値を与えるプランになっているが、現状、YouTube Premiumの最大のメリットは広告を排除し、スムーズな再生を行える点が大きい。実際、その統合を見越してか、海外ではPremiumより廉価な広告のみを排除できる契約もあったがそれを廃止している[15]。また、YouTube側からすれば、企業からの広告収益によって成り立っている点、課金すれば(Premiumに加入すれば)広告を排除できる点の、Wスタンダードも問題点にある[16]。
皮肉にもYouTube Premiumの促進は、広告主側からすれば広告を見てほしいという機会の損失に繋がる。
近年においては広告は頻繁・過度になってきており(連続広告、長時間広告、脈絡なくいきなり挿入される中間広告、スキップ不能広告等[17])、広告が見たくなければ、Premiumに加入しなさい(広告を排除するための広告をする矛盾性)。というYouTube内での盛んな誘導広告や広告を回避するために設定されている料金設定(2024年時点で1280円)の妥当性に問題点も指摘されている[18]。
オリジナル番組
各国の番組は「List of original programs distributed by YouTube Premium」を参照
タイトル
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ジャンル
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公開日
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投稿者・出演者
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りいまじん Re:Imagine
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ドキュメンタリー
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2018年12月11日
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せかいのおわり SEKAI NO OWARI
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さふえいくしよう The Fake Show
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ドラマ
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2018年12月12日
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はしめしやちよお はじめしゃちょー
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りせつと Re:SET
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ドキュメンタリー
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2019年4月3日
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すいようひのかんはねら 水曜日のカンパネラ
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ふいつしやあすとうしなわれしあおきひほう フィッシャーズと失われし碧き秘宝
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バラエティ番組
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2019年4月24日
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ふいつしやあす Fischer’s
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のんたれ のんたれ
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ドキュメンタリー
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2019年10月2日
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のん のん
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おふそりいと OBSOLETE
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アニメーション
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2019年12月3日
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はんたいひしゆある バンダイビジュアル
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かふしきかいしやくれえそおんええしえんしい株式会社グレーゾーン・エージェンシー
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バラエティ番組
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2020年3月23日
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とうかいおんえあ 東海オンエア
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さあていていすういすはなおてんかん 30 DAYS WITH: はなおでんがん
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ドキュメンタリー
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2020年12月3日
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はなおてんかん はなおでんがん
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れこおとくらつしやあす Record Crushers
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スポーツ
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2021年7月22日
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すかいひいす スカイピース、すしらーめん《りく》、QuizKnock
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うちらむしようけんせれふ ウチら無条件セレブ
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ドキュメンタリー
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2021年8月27日
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けみお kemio
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ふいつしやあすくえすとフィッシャーズ・クエスト
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スポーツ
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2021年12月14日
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ふいつしやあす Fischer’s
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くれえそおんあいらんと グレーゾーン・アイランド
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バラエティ番組
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2022年8月1日
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とうかいおんえあ 東海オンエア
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脚注
出典
- ^ Deahl, Dani (June 18, 2018). “YouTube Music and YouTube Premium officially launch in US, Canada, UK, and other countries”. The Verge. June 18, 2018閲覧。
- ^ Gao, Richard (June 18, 2018). “YouTube Premium and Music launch today in 17 countries, including Canada and 11 European countries”. Android Police. June 18, 2018閲覧。
- ^ “Paid memberships available locations - YouTube Help”. support.google.com. 2019年7月17日閲覧。
- ^ “YouTube Premium and Music now available in 14 more countries”. GSMArena.com. 2021年8月18日閲覧。
- ^ Statt, Nick (June 23, 2016). “YouTube Red buys its first big TV series”. The Verge. Vox Media. March 26, 2017閲覧。
- ^ BCN+R. “YouTubeの有料会員、“広告回避”以外のメリットは?”. BCN+R. 2021年8月31日閲覧。
- ^ 「YouTube Music Key」で可能になるいくつかのことライフハッカー 年2014年12月9日
- ^ 「YouTube Red」って何ができるの? 月額10ドルの有料サービスが始まるハフポスト 2015年10月22日
- ^ 有料版の「YouTube Premium」海外で提供開始、月額12ドルケータイ watch 2018年5月18日
- ^ 広告なし視聴できる「YouTube Premium」、日本でもスタートITmedia NEWS 2018年11月14日
- ^ “広告ナシの「YouTube Premium」月額1180円で上陸、バックグラウンド再生やDLにも対応”. Engadget 日本版 (2018年11月14日). 2018年11月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年2月21日閲覧。
- ^ “YouTube Premium メンバーシップの詳細”. YouTube ヘルプ(Google). 2019年2月21日閲覧。
- ^ “YouTube、より高画質な「1080p Premium」。有料会員向け”. AV Watch. インプレス (2023年4月11日). 2023年8月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月9日閲覧。
- ^ “YouTube、高ビットレートの「1080p Premium」がWeb版でも利用可能に”. PC Watch. インプレス (2023年8月7日). 2023年8月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月9日閲覧。
- ^ 株式会社インプレス (2023年9月27日). “YouTube、海外で試験運用されていた広告非表示の低価格プラン、打ち切りが決定。日本上陸ならず【やじうまWatch】”. INTERNET Watch. 2024年8月8日閲覧。
- ^ “議論を呼ぶYouTubeプレミアムのテレビCMから考える、動画広告の未来(徳力基彦) - エキスパート”. Yahoo!ニュース. 2024年8月8日閲覧。
- ^ “YouTube、スキップNGの「30秒広告」に見える未来”. 東洋経済オンライン (2023年5月24日). 2024年8月10日閲覧。
- ^ “日本のYouTubeプレミアム、月額料金は妥当? 機能面と海外版を比較してみた(オトナライフ)”. Yahoo!ニュース. 2024年8月8日閲覧。
関連項目
外部リンク
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