トップ・ギア テスト・トラック(Top Gear test track )は、イギリスBBCで放映されている自動車番組『トップ・ギア』が使用しているサーキットであり、同国サリー州に所在する。
歴史
元はロータス社のテストコースで、それ以前はカナダ軍(第二次世界大戦中にはイギリス軍)やブリティッシュ・エアロスペースが使用していた飛行場であった。
トップ・ギアが現行のスタイルに改まった2002年以降、同番組のテストコースとして使われている。
概要
番組のパワーラップや「有名人レース」("Star in a Reasonably Priced Car")のコーナー、チャレンジ企画で使用される。飛行場内に存在し、コースの大半は滑走路や誘導路をそのまま使っているのが特徴である。トップ・ギア以外のテレビ番組でも使われている。
「有名人レース」では、一般のゲスト向けの車は4、5年毎に変更され、レーシングドライバー向けには現在もスズキ・リアーナが使われる。
また、この企画ではトラックの状況に応じて以下のタイム調整が行われる。
記号 |
状況 |
調整
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高温(HOT)
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高温多湿で路面や自動車の性能に影響が出る
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-2秒
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軽い湿気(MM/D)
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小雨や霧雨が降ったため、路面に乾いた部分と湿った部分がある
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-2秒
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湿気(M)
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雨のため路面全体が僅かに濡れている
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-3秒
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ウェット(W)/雪融け(MS)
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小雨や融けた雪のため路面が濡れている
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-4秒
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重度のウェット(VW)
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大雨のため水たまりができるほど路面が濡れている
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-6秒
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番組公式ラップタイム
パワーラップで記録された番組公式のラップタイム。
上位10台
11位以下のラップタイムについては
ボード外記録
以下の記録は、諸々の理由で番組のラップタイム記録ボードの対象外である。
ただしリチャード・ハモンドが搭乗した「人力ポルシェ」のタイムは載っている[5]。
有名人レースラップタイム
一般ゲストの上位10人
レーシングドライバー
ミハエル・シューマッハもシリーズ13エピソード1に出演した際に挑戦したが、2代目Stigの正体の噂を否定するため、故意にコースオフしたことから「記録なし」となっている。
レイアウト
コース全体が平面の8の字型に構成されているため、周回中に同じルートを二回(ウィルソン - シカゴ間、フォロースルー - ベントレー間)通過する、通常のサーキットではまずありえないレイアウトが特徴である。
- クルーナー・カーブ(Crooner curve)
- ウィルソン(Wilson)
- シカゴ(Chicago)
- ハンマー・ヘッド(Hammer head)
- ハンマーの形をしているコーナー[6]。コース中最も低速なコーナーで、入り口までの距離が示されている。
- フォロー=スルー(Follow-through)
- 右回り曲線のコーナー[6]。車種によってはノーブレーキで通過できる高速コーナー
- ベントレー(Bentley)
- バカラック (Bacharach)
- ザ・スティグが崇めるバート・バカラックにちなむ[6]。番組内では、セカンド・トゥ・ラスト(最後から2番目のコーナー)と呼称されることが多い。
- ガンボン(Gambon)
脚注
- ^ 英国の公安が規制減速を目的として、道路上に設置している減速帯。
- ^ 現行仕様でスピードバンプを乗り越えができるが、パワーラップ用仕様車はスピードバンプを乗り越えられないため、記録ボードに載っていない。
- ^ シューマッハstigが運転した。
- ^ 小型飛行機(CAP-230)と併走した。
- ^ タイムは18分37秒00。ポルシェ911の外見を真似たハリボテで、動力は足こぎ式。Series15 Episode5より。
- ^ a b c d e f g h TopGearオフィシャルページ
関連項目
外部リンク