Modular Synthesis Plug-in System(モジュラー・シンセシス・プラグイン・システム)とはヤマハのシンセサイザー、音源モジュールの拡張機能の名称。略称はMSPS。なお本項では、ヤマハのXGプラグインシステムについても記述する。
ヤマハのシンセサイザーや音源モジュールに、本体にはない音源方式やエフェクトなどを自分好みで追加できるシステムである。
このシステムは1997年にMU100と同時に、XG音源用の拡張機能として登場したXGプラグインシステム(後述)のPLG100シリーズに端を発する。これを次世代の機種であるS80やCS6x、CS6Rにも対応させたシステムとして、1999年末にXGプラグインシステムからリファインを行い、Modular Synthesis Plug-in System(以降MSPSと表記)のPLG150シリーズとなった。その後は、MOTIFシリーズ(MOTIF XS、XFは除く)、S90ES、S90、S30にも対応している。
MSPSの基礎となったXGプラグインシステムとは上位互換性があり、MU2000以前に発売された音源モジュールにも導入可能で、MU100以降に発売されているMUシリーズに対応している(MU500,MU15を除く)。また、その逆の下位互換は、CS6xなどの説明書に「PLG100-VLやPLG100-DXも取り付けることはできますが、いくつかの機能が制限されます。」との記載がある、もしくは対応機種にプラグインボードの型番の記載が無いため、すべての機能を使うことができない。
2007年3月、MOTIF XS発売と同時にすべて生産完了し、PLG150シリーズで生産終了となった。
2010年代に入ると、PCM音源の容量の増加や、サンプリング音源を容易に導入できるようになり、さらにアプリケーションなどのシミュレートによる音源ソフトウェアが登場するなど、パソコンやスマートフォン、タブレットさえあれば実機がなくても再現できるようになったため、プラグインボードとしての形では販売されなくなった。
この項目は、楽器に関連した書きかけの項目です。この項目を加筆・訂正などしてくださる協力者を求めています(ポータル 音楽/プロジェクト:楽器)。