LHS 3844 は、インディアン座 の方向に太陽 から約48.5光年の距離にある赤色矮星 である[ 1] [ 3] [ 注 1]
見かけの等級 は、15.3等 とされる[ 2] 太陽系外惑星 を持つことがわかっている[ 2]
大きさの比較
太陽
LHS 3844
LHS 3844は、太陽系 近傍にある赤色矮星で、スペクトル型がM4.5からM5に位置づけられる、中間的な温度の赤色矮星であり、光球 面の有効温度 は約3,000 K 、質量 と半径 は太陽の6分の1程度の大きさである[ 5] [ 2] [ 4] MEarth の望遠鏡 で長期的に測光観測 が行われ、自転 周期は128日 くらいと見積もられている[ 2]
自転がゆっくりで、また、スペクトル では水素 のHα 線が弱いので、活動的ではないM型星ととらえられ、TESS の観測に基づいて、可視光 ・近赤外線 で検出される大規模なフレア の発生頻度を見積もったところ、11年に1回程度となった[ 5] [ 6] 紫外線 で検出される小規模なフレアはもっと高い頻度で発生しているとみられ、多ければ1日当たり5回程度になると予想される[ 5]
LHS 3844の周りを公転する太陽系外惑星 LHS 3844 b の想像図。出典: NASA / JPL -Caltech / R. Hurt (IPAC)[ 7] 2019年、TESSの観測で、惑星の通過 によるものとみられる減光が検出された[ 2] 地球型惑星 LHS 3844 b [ 2]
LHS 3844 bは、スピッツァー宇宙望遠鏡 の観測により、母星に面した昼側の温度が約1,000 K、母星と反対の夜側の温度がほぼ0 Kであることがわかり、気圧 が10バール 以上の大気は存在しないとされる[ 4] 恒星風 によってはぎとられて維持できないとみられ、実際観測結果は惑星表面がむき出しの岩肌と考えることでよく説明できる[ 4] 放射 を検証したところ、惑星誕生時の大気が5400万年で消失するとみられ、大気が存在しないと考えることは妥当といえる[ 5]
2022年、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡 の優先観測目標候補となっている太陽系外惑星のうち、20の惑星とその親星を公募により命名する「太陽系外惑星命名キャンペーン2022（NameExoWorlds 2022）」において、LHS 3844とLHS 3844 bは命名対象の惑星系の1つとなった[ 8] [ 9] 国際天文学連合 （IAU）が「持続可能な発展のための国際基礎科学年 （英語版 ） [ 10] Bastũ̀ 、LHS 3844 bはKua'kua と命名された[ 11] コスタリカ の先住民ブリブリ族 （英語版 ） ブリブリ語 （英語版 ） ハチドリ 」を意味し、大地と人間の創造主たる創造神Sibö̀ の使者でもある[ 11] 蝶 」を意味し、伝統的に女性を象徴する言葉としても使われ、ある種の蝶の出現は雨季の到来の間接的な兆しとされる[ 11]
^ a b c パーセクは1 ÷ 年周視差（秒）より計算、光年は1÷年周視差（秒）×3.2615638より計算
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座標 : 22h 41m 58.1171811377s , −69° 10′ 08.320741850″
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