2014 FIFAワールドカップ・アジア予選は、アジア地区の2014 FIFAワールドカップ・予選である。本大会出場枠は4.5で、全試合ホーム・アンド・アウェー方式で行われる。
予選形式
出場枠は4.5(4チームが直接本大会出場権を獲得、1チームが大陸間プレーオフに進出)。
予選は5段階に分けられている。詳細は以下の通り[1]。
- 1次予選
- シード順が28位から43位のチーム(16チーム)を2チームずつ8組に分け、ホーム・アンド・アウェー方式で対戦を行う。各勝者が2次予選に進出する。
- 2次予選
- シード順が6位から27位のチーム(22チーム)と、1次予選の勝者8チーム、合計30チームを2チームずつ15組に分け、ホーム・アンド・アウェー方式で対戦を行う。各勝者が3次予選に進出する。
- 3次予選
- シード順が1位から5位のチーム(5チーム)と、2次予選の勝者15チーム、合計20チームを4チームずつ5組に分け、ホーム・アンド・アウェーの総当たり戦を行う。各組上位2チームが最終予選(4次予選)に進出する。
- 4次予選
- 3次予選を勝ち抜いた10チームを5チームずつ2組に分け、ホーム・アンド・アウェーの総当たり戦を行う。各組上位2チームが本大会出場権を得る。また各組3位のチームはアジア地区プレーオフに進出する。
- 5次予選
- 進出した2チームがホーム・アンド・アウェー方式で対戦を行う。勝者が大陸間プレーオフに進出する。
予選出場国
アジアサッカー連盟 (AFC) 所属の46チームのうち、参加辞退の ブータン・ グアム、国際サッカー連盟(FIFA)から資格停止処分を受けていた ブルネイを除く43チームが参加。当初シード順は、前回大会(2010 FIFAワールドカップおよびそのアジア予選)の成績によって定められるものとされ[2][3]、各チームが予選のどの段階から参加するかの決定、および1次予選・2次予選の組み合わせ抽選はこの順位により行われた。ただしその後、3次予選の組み合わせ抽選については、2011年7月のFIFAランキング順にシード順が定められることとなった[4][5]。また4次予選については、抽選会時点の最新のFIFAランキングに基づいてシード順が定められることとなった[6](その後、組み合わせ抽選は2012年3月9日に、その前のFIFAランキングの発表は3月7日に決まった[7][8])。
日程
競技日程は以下の通りである。
ラウンド
|
節
|
日付
|
1次予選
|
第01戦
|
2011年06月29日
|
第02戦
|
2011年07月03日
|
2次予選
|
第01戦
|
2011年07月23日
|
第02戦
|
2011年07月28日
|
3次予選
|
第01節
|
2011年09月02日
|
第02節
|
2011年09月06日
|
第03節
|
2011年10月11日
|
第04節
|
2011年11月11日
|
第05節
|
2011年11月15日
|
第06節
|
2012年02月29日
|
|
ラウンド
|
節
|
日付
|
4次予選
|
第01節
|
2012年06月03日
|
第02節
|
2012年06月08日
|
第03節
|
2012年06月12日
|
第04節
|
2012年09月11日
|
第05節
|
2012年10月16日
|
第06節
|
2012年11月14日
|
第07節
|
2013年03月26日
|
第08節
|
2013年06月04日
|
第09節
|
2013年06月11日
|
第10節
|
2013年06月18日
|
5次予選
|
第01戦
|
2013年09月06日
|
第02戦
|
2013年09月10日
|
|
1次予選
1次予選および2次予選の抽選は、2011年3月30日にマレーシア・クアラルンプールのAFC本部で行われた[9]。
試合結果
第1試合は2011年6月29日、第2試合は2011年7月3日に実施された。
- 注釈
2次予選
試合結果
第1試合は2011年7月23日に、第2試合は7月28日に実施された[9]。
- 注釈
- ^ a b c オマーン(ホーム)-ミャンマーの試合は、当初のスコアは2-0でオマーンの勝利であったものの、後日没収試合(オマーンの3-0での勝利扱い)とされた。このため、合計得点も4-0から5-0に修正されている。
- ^ a b ミャンマー対オマーンの第2試合(ミャンマーで開催)前半40分、観客が審判に石を投げるなどの行為を始めたため、試合は0 - 2の状況で打ち切られた[10]。国際サッカー連盟(FIFA)はこの試合について、再試合は行わず、第1試合の得点(オマーン 2 - 0 ミャンマー[注 1])と合わせ、合計得点4 - 0[注 1]でオマーンが3次予選に進出するものとした[11][12]
- ^ シリアは第1戦を2 - 1、第2戦を4 - 0で勝利し3次予選に出場することとなっていた。しかし試合後日FIFAは、シリアが出場資格のない選手を出場させていたとして、シリアを失格とすること、またシリアに敗れたタジキスタンが代わって出場し、本来シリアが入る予定だった3次予選グループCに入ることを決定した[13](この時点ですでに、3次予選の組み合わせ抽選は実施済みであった)。
3次予選
4チームずつの5組に分かれ、2順の総当たり戦(各チーム6試合ずつ)を行う。2011年9月2日・9月6日・10月11日・11月11日・11月15日および、2012年2月29日に実施された。
グループ A
グループ B
グループ C
グループ D
グループ E
4次予選(最終予選)
組み合わせ抽選は2012年3月9日[14]
にクアラルンプールで行われた。
グループ A
グループ B
5次予選
4次予選各グループ3位の2チーム同士がホームアンドアウェー方式で戦う。2013年9月6日・9月10日に実施された。この勝者が南米予選5位のチームと戦い、これに勝ったチームがワールドカップ出場となる。
大陸間プレーオフ
上記アジア地区プレーオフで勝った5位チームが、南米予選の5位チームと対戦し、勝者がワールドカップ出場権を獲得する。
チーム #1
|
合計
|
チーム #2
|
第1戦
|
第2戦
|
ヨルダン
|
0 - 5
|
ウルグアイ
|
0 - 5
|
0 - 0
|
トピックス
- 2次予選のミャンマー(ホーム)対オマーン戦は、試合中に観客が暴動を起こしたことから試合打ち切りとなり、その時点での結果によりオマーンが3次予選進出となった。またこれにより、ミャンマーは次回(2018年)大会予選におけるホームゲームの国内開催を禁止された(一旦は予選参加そのものを禁止されたが、ミャンマーサッカー連盟の申し立てにより処分が緩和された)。
- シリアは2次予選でタジキスタンに勝利したものの、無資格選手を出場させていたことから失格となり、代わってタジキスタンが3次予選に出場することとなった。
- 3次予選第5節(2011年11月15日)のグループCでは北朝鮮(ホーム)対日本の試合が組まれ、これは日本にとって22年ぶりの北朝鮮での試合となった。
- 3次予選最終節のグループEでは、バーレーンがインドネシアを10対0の大差で下した。FIFAはこの結果は異常な大差だとして、この試合について調査を行う意向を示した。
出典
関連項目
外部リンク