1997年アルゼンチングランプリ(1997 Argentine Grand Prix)は、1997年のF1世界選手権第3戦として、1997年4月13日にオスカル・ガルベス・サーキットで開催された。
フリー走行1回目
4月11日(金)くもり
フリー走行2回目
4月12日(土)晴れ
予選
4月12日(土)晴れ
ウォームアップ
4月13日(日)晴れ
決勝
開幕から2戦連続スタートでつまづいてたヴィルヌーヴだが、抜群のスタートを見せ首位をキープ。後方では、4番手スタートのシューマッハが3番手スタートのパニスを幅寄せするような形で軽く接触し、パニスはピットレーン方向に押し出された。さらにシューマッハは1コーナーでアウトに並んできたバリチェロのリアタイヤに接触し、バリチェロがスピンしたところに正面から突っ込んでしまった。この接触のすぐ後ろにいたラルフはイン側に逃げ、リアタイヤをクルサードのフロントタイヤと接触させた。クルサードは左フロントタイヤを失いリタイアとなった。さらにこれを避けようとマグヌッセンがコースオフし、フロントウイングを傷めた。大混乱となった1コーナーにはシューマッハとクルサードのマシンが止まっており、マシンの破片も飛び散っているためセーフティーカーが導入された。バリチェロが1周目、マグヌッセンが2周目にノーズ交換を行い戦列に復帰した。
セーフティーカーがコース上から消え、5周目にレース再開。
6周目、コンフィテリアを抜けたフレンツェンがスローダウンしリタイア。7周目の時点での上位勢の順位はヴィルヌーヴ、パニス、アーバイン、フィジケラ、ヒル、ラルフ、ハーバート。
8周目、ラルフが1コーナーでアウトからヒルをパス。ヒルはハーバートにも抜かされ7位に転落。
18周目、8位のアレジが1コーナーでヒルをアウトから抜こうとするも接触し、ヒルが11位、アレジは12位に転落。さらに、19周目にはヴィルヌーヴを追走していたパニスが油圧系統のトラブルでストップした。
21周目、ヴィルヌーヴが1回目のピットストップを行い、トップのままコースに復帰。23周目には2位のアーバインがピットストップを行い、4位で復帰した。
25周目、2位に浮上していたフィジケラが同僚のラルフと接触しリタイア。代わって2位となったラルフはハードタイヤをチョイスしていたこともあり、34周目まで引っ張ってピットストップし、6位でコースに復帰した。
38周目、ヴィルヌーヴが2回目のピットストップを行い2位でコース復帰。デビュー以来初めてのトップ走行となるアーバインは44周目に2回目のピットストップを行い、2位でコース復帰。再びヴィルヌーヴがトップに立つ。
56周目、ソフトタイヤを選択していたヴィルヌーヴが3回目のピットストップを行い、トップのままコース復帰。終盤フロントタイヤの磨耗に苦しみアーバインに背後に迫られるも逃げ切り優勝を果たした。2位のアーバインは自己最高順位。3位は1ストップ作戦を成功させたラルフ。4位は縁石に乗ると振動でエンジンカットが起きるというトラブルを抱えていたハーバート。5位は予選17位も混乱をうまく切り抜けたハッキネン。6位にはスタートの混乱で17位までポジションを落とすも、ファステストラップを記録しながら追い上げたベルガーが入った。
決勝結果
フリー走行1・2回目、ウォームアップの結果は[1]参照。
脚注
- ^ 株式会社ソニー・マガジンズ、F1グランプリ特集vol.96、113ページ