1896年全米選手権 (テニス)
1896年 全米選手権(1896ねんぜんべいせんしゅけん)に関する記事。
大会の流れ
- 1881年から1967年まで、全米選手権は各部門が個別の名称を持ち、大会会場も別々のテニスクラブで開かれた。これが他の3つのテニス4大大会と大きく異なる点である。
- 男子シングルス 名称:全米シングルス選手権(U.S. National Singles Championship)/会場:ロードアイランド州、ニューポート・カジノ (最初の会場、1914年まで)
- 男子ダブルス 名称:全米ダブルス選手権(U.S. National Doubles Championship)/会場:ロードアイランド州、ニューポート・カジノ (最初の会場に戻る。1894年-1914年まで)
- 女子シングルス 名称:全米女子シングルス選手権(U.S. Women's National Singles Championship)/会場:ペンシルベニア州、フィラデルフィア・クリケット・クラブ (女子部門競技はすべてこの会場、1887年-1920年まで)
- 女子ダブルス 名称:全米女子ダブルス選手権(U.S. Women's National Doubles Championship)/会場:フィラデルフィア・クリケット・クラブ (1889年-1920年まで)
- 混合ダブルス 名称:全米混合ダブルス選手権(U.S. Mixed Doubles Championship)/会場:フィラデルフィア・クリケット・クラブ (1892年-1920年まで)
- 男女シングルスでは、「チャレンジ・ラウンド」(Challenge Round, 挑戦者決定戦)と「オールカマーズ・ファイナル」(All-Comers Final)で優勝を決定した。男子シングルスでは第4回大会の1884年から実施されてきたが、女子シングルスは第2回競技の1888年から行われた。
- 大会前年度優勝者を除く選手は「チャレンジ・ラウンド」に出場し、前年度優勝者への挑戦権を争う。前年度優勝者は、無条件で「オールカマーズ・ファイナル」に出場できる。チャレンジ・ラウンドの勝者と前年度優勝者による「オールカマーズ・ファイナル」で、当年度の選手権優勝者を決定した。
- 競技ルールは、基本的にはウィンブルドン選手権に準拠して実施された。当時の女子シングルスには、他に類例のない特色がいくつかあった。
- 本年度の女子シングルス出場選手は、総計13名であった。1891年-1894年に行われた「予選ラウンド」(Preliminary Round)の形は取らず、1回戦で5名の選手を絞り落とした。
- 1894年-1901年まで、女子部門競技(女子シングルス・女子ダブルス・混合ダブルス)の決勝戦が最大5セット・マッチで行われた。1894年からは、女子シングルスのチャレンジ・ラウンド決勝 → オールカマーズ・ファイナルで最大5セット・マッチを実施した。テニス4大大会の女子競技で最大5セット・マッチが行われたのは、1890年代-1901年の全米選手権だけである。
- 初期の全米選手権のように、外国人出場者が少なかった時期は、地元アメリカ人選手の国籍表示を省略する。
大会前年度優勝者
男子シングルス
チャレンジラウンド
準々決勝
- カー・ニール vs. リチャード・スティーブンス 6-4, 6-0, 7-9, 9-7
- ロバート・レン vs. ジョージ・レン 2-6, 9-7, 7-5, 9-7
- ウィリアム・ラーンド vs. マルコム・ホイットマン 6-4, 6-1, 6-2
- エドウィン・フィッシャー vs. ジョージ・シェルドン 6-4, 7-5, 2-6, 8-6
準決勝
- ロバート・レン vs. カー・ニール 2-6, 14-12, 4-6, 6-4, 6-1
- ウィリアム・ラーンド vs. エドウィン・フィッシャー 6-1, 6-2, 6-1
決勝
- ロバート・レン vs. ウィリアム・ラーンド 4-6, 3-6, 6-4, 6-4, 6-3
オールカマーズ決勝
女子シングルス
チャレンジラウンド
準々決勝
- エリザベス・ムーア vs. エミー・ウィリアムズ 6-4, 6-5
- ガートルード・キンボール vs. キャスリーン・アトキンソン 6-5, 6-1
- アナベラ・ウィスター vs. グレース・ブース 6-2, 6-1
- エディット・ロッチ vs. ヘレン・ブース 6-3, 6-2
準決勝
- エリザベス・ムーア vs. ガートルード・キンボール 6-3, 6-1
- アナベラ・ウィスター vs. エディット・ロッチ 6-4, 6-2
決勝
- エリザベス・ムーア vs. アナベラ・ウィスター 6-3, 7-5, 6-0 [ここから最大5セット・マッチ]
オールカマーズ決勝
決勝戦の結果
- 男子シングルス:ロバート・レン vs. フレッド・ホビー 7-5, 3-6, 6-0, 1-6, 6-1 [オールカマーズ決勝]
- 女子シングルス:エリザベス・ムーア vs. ジュリエット・アトキンソン 6-4, 4-6, 6-2, 6-2 [オールカマーズ決勝]
- 男子ダブルス:カー・ニール&サム・ニール vs. ロバート・レン&マルコム・チェイス 6-3, 1-6, 6-1, 3-6, 6-1
- 女子ダブルス:エリザベス・ムーア&ジュリエット・アトキンソン vs. アナベラ・ウィスター&エミー・ウィリアムズ 6-4, 7-5 [最大3セット・マッチ]
- 混合ダブルス:エドウィン・フィッシャー&ジュリエット・アトキンソン vs. マントル・フィールディング&エミー・ウィリアムズ 6-2, 6-3, 6-3 [最大5セット・マッチ]
外部リンク
- 全米オープンの歴史 (英語、全米オープンテニス公式サイト内)
- 抽選表:男子・女子 (男子はGrand Slam Tennis Archive、女子はTennisForum.com提供スレッドによる)
参考文献
- Roger M. Williams, “The U.S. Open: Game, Set, Unmatched”(全米オープン-ゲーム・セット・試合は続く) Time-Life Books, New York (1997) ISBN 0-7835-5260-2 各部門ごとの開催地について、本書の189ページを参照した。
- Bud Collins, “Total Tennis: The Ultimate Tennis Encyclopedia” Sport Classic Books, Toronto (2003 Ed.) ISBN 0-9731443-4-3
|
---|
1880 - | |
---|
90 - | |
---|
1900 - | |
---|
10 - | |
---|
20 - | |
---|
30 - | |
---|
40 - | |
---|
50 - | |
---|
60 - | |
---|
70 - | |
---|
80 - | |
---|
90 - | |
---|
2000 - | |
---|
10 - | |
---|
20 - | |
---|
|
|
|