『500日のサマー』((500)日のサマー、ごひゃくにちのサマー、(500) Days of Summer)は、2009年のアメリカ映画。
概要
ミュージックビデオを多く手掛けてきたマーク・ウェブの長編デビュー作である。本作は、脚本のスコット・ノイスタッターのロンドン・スクール・オブ・エコノミクスでの実際のロマンスに基づいて作られている。2009年のサンダンス映画祭で上映された。
作中ではイングマール・ベルイマンの『第七の封印』のパロディシーンなどが見られる。
ストーリー
LAで、グリーティングカード会社で働いているトムは、地味で冴えない毎日を送る青年。ロマンティックな出会いを期待するも、大学で建築を学んでいた彼にはグリーティングカード会社での仕事はつまらなくて、職場にはおばさんばかり。
そんな彼はある日、秘書として職場にやってきたサマーに一目惚れしてしまう。出会いから4日目、トムが偶然サマーと同じエレベーターに乗り合わせたとき、ふいにサマーは「わたしもザ・スミスが好き」と声をかける。そしてそこから二人の交流が始まる。ストーリーはトムの空想と、サマーとの実際の関係を絡めてどんどん進んでいく。
会社のパーティーの帰りがけに、トムはサマーに好意を寄せていることを告白するのだが、サマーは「友達になりましょう」と言うだけであった。34日目、イケアで新婚夫婦ごっこをしたり、ランチピクニックをしたりと徐々に親密になっていく二人だが、期待するトムに対してサマーに「真剣に付き合う気はないの」と言われてしまう。そしてトムは、不本意ながらも「気軽な関係でいいよ」と妥協してしまう。
そして109日目、サマーの部屋に招き入れられたトムは、サマーとの関係が一気に進展したと感じるのだが……。
キャスト
※括弧内は日本語吹替
日本語版
サウンドトラック
2009年7月14日にサウンドトラックが発売された。アメリカ合衆国のBillboard 200では最高で42位だった[4]。
- "A Story of Boy Meets Girl" – マイケル・ダナとロブ・シモンセン
- "Us" – レジーナ・スペクター
- "There Is a Light That Never Goes Out" – ザ・スミス
- "Bad Kids" – ブラック・リップス
- "Please, Please, Please Let Me Get What I Want" – ザ・スミス
- "There Goes the Fear" – ダヴズ
- "You Make My Dreams" – ダリル・ホール&ジョン・オーツ
- "Sweet Disposition" – ザ・テンパー・トラップ
- "Quelqu'un m'a dit" – カーラ・ブルーニ
- "Mushaboom" – ファイスト
- "Hero" – レジーナ・スペクター
- "Bookends" – サイモン&ガーファンクル
- "Vagabond" – ウルフマザー
- "She's Got You High" – マムラ
- "Here Comes Your Man" – ミーガン・スミス
- "Please, Please, Please Let Me Get What I Want" – シー&ヒム
追加トラック
- "Here Comes Your Man" – ジョゼフ・ゴードン=レヴィット
- "シュガー・タウンは恋の町 (Sugar Town)" – ズーイー・デシャネル
- "At Last" – ケヴィン・マイケル
- "The Infinite Pet" – スプーン
評価
ロッテントマトで87%の支持を集めた[5]。
脚注
外部リンク