黒髪村(くろかみむら)は、熊本県の北部、飽託郡にかつてあった村である。
概要
黒髪村の「黒髪」の由来は立田山の旧称である黒髪山から名付けられた。さらに黒髪山の「クロカミ」は、闇龗神(クラオカミノカミ)という龍神の名が由来であり「闇龗神(クラオカミノカミ)を祀る山」が口伝えされていく内に徐々に訛り、クラオカミ山、クロカミ山 へと変化した[1]。「黒髪」の表記は後世になって発音に合わせた当て字である。「闇(クラ)」は谷間を表し、龗神 (オカミノカミ)とは龍神を表す古語である。水田や農耕に必要な恵みの雨を降らせたり、長雨を止めてくれるとして信仰されてきた、水を司る龍神である。
現在でも黒髪の周辺地域には龍と水田にまつわる「龍田(タツダ)」や、龍の字を簡素化した「竜田(タツダ)」、龍田の発音の当て字と考えられる「立田(タツダ)」という地名が残っており、熊本大学 黒髪キャンパスの南側を流れる一級河川 白川には「龍神橋」という橋が今も架かっている[2]。
地理
歴史
学校
- 黒髪小学校(のちの黒髪尋常小学校、現在の熊本市立黒髪小学校)- 小説家の徳永直が卒業した。
脚注
出典
関連項目