『風雲 柳生武芸帳』(ふううん やぎゅうぶげいちょう)は、1985年(昭和60年)1月2日にテレビ東京で放送された12時間超ワイドドラマ(のちの新春ワイド時代劇)である。テレビ東京開局20周年記念企画の一環として製作された。
12時間超ワイドドラマ第5作。主演:北大路欣也。
83年・84年は近代路線の作品を放映していた同シリーズが時代劇路線に回帰した一年目の作品。
概要
大名統制の進む江戸幕府三代将軍・徳川家光の時代を背景に、豊臣の埋蔵金と、各藩に潜む隠密「隠れ柳生」の秘密が書かれた「柳生武芸帳」を巡る戦いを、柳生十兵衛を軸に描く[1]。
制作は東映が手がけ、主演に招かれた北大路は、1990年まで同シリーズ東映制作作品に一貫して主演した。
- 第一部「筑紫に燃える 野望の火花」
- 第二部「江戸城妖花の園 魔性を斬る小太刀」
- 第三部「尾張に渦巻く陰謀 天白ヶ原の決闘」
- 第四部「秘剣水月京洛の舞 十兵衛推参」
- 第五部「危うし新陰流! 薩摩に散る恋」
- 第六部「徳川最大の危機 嵐を呼ぶ活人剣」
スタッフ
出演
その他
この1985年作品から、2016年の最終作まで、同シリーズでは放送時間枠を短縮しながらも、時代劇路線が一貫して30年あまり継続された。
翌1986年には、同局の『金曜特選劇場』で6分割し、ドラマシリーズとして本作を再放送した[2]。地上波での再放送終了後、時を経てCS放送で再放送が行われ、最近では時代劇専門チャンネルにて2023年11月~12月に放送された(全6回版)。
本作以後、東映は1988年まで本シリーズ作品の制作を担ったが、そのうち86年は『徳川風雲録 御三家の野望』、87年は『風雲江戸城』と、本作同様題名に「風雲」を含めた作品を続けて制作、後に本作を含めて「風雲三部作」と称された。ただし、あくまで各作品はそれぞれ別個に楽しめる娯楽時代劇に仕上がっている (3作の物語自体に深い繋がりはない)[3]
1990年〜92年には、2時間枠の時代劇スペシャルとして東映が再び『柳生武芸帳』シリーズ全5作をNTV系で制作している。こちらで主演して柳生十兵衛を演じたのは松方弘樹。同じ東映制作とあって、脚本の志村正浩や演出の原田雄一など、本85年版と共通するスタッフも多かった(当該作品項目も参照)。
2010年には「新春ワイド時代劇」(「12時間超ワイドドラマ」の後身シリーズ)で『柳生武芸帳』として25年ぶりにリメイクされた。主演:反町隆史。この年から7時間枠での放映[4]になっており、2010年版も東映が制作している[5] (当該作品項目も参照)。
脚注
- ^ CS・時代劇専門チャンネルで再放送された際の番組説明より。
- ^ 『金曜特選劇場』は86年限りで終了したため、次作『徳川風雲録 御三家の野望』は木曜20時枠で13分割して再放送されることになった。
- ^ 3作の共通点は題名中の「風雲」の言葉と、江戸時代を舞台にしていること、同じ北大路主演、3作共通のスタッフも多いことが挙げられる。
- ^ 古田求による新規脚本などで、85年版に比べ約55%の時間枠に内容を凝縮していた。
- ^ 本85年版・2010年版ともに、ソフト版は未発売。
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放送作品 |
前身(映画) | |
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1980年代 | |
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1990年代 | |
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2000年代 |
12時間超ワイドドラマ | |
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新世紀ワイド時代劇 | |
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新春ワイド時代劇 | |
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2010年代 |
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後継作 |
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関連項目 |
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カテゴリ |