論説委員(ろんせついいん)とは、新聞社・通信社における社説を執筆する専門記者の役職
概要
社説を執筆する際、社の意見として執筆するため、記者の署名が無いので論説委員と呼ばれる専門記者が複数人集まり、翌日付の朝刊に掲載する社説の内容を合同討議して決める。その分野を専門とする論説委員が草稿を執筆し、再び複数人で討議して手直しなどを行った上で最終稿として掲載される。
また、日本の地方紙においては加盟している通信社の論説委員が社説参考記事を配信しているところもあり、その際はそれを元にして社内の論説委員が合議して社の方針を決め執筆する[1]。ただし、新聞社によって参考記事との類似度の高低の差は大きく[2]、ブロック紙など大手は独自性が強い。
社説とは別に新聞紙面においてコラムを掲載している新聞社は、論説委員が署名記事としてコラムを執筆する。
社によっては論説委員専門の「論説委員室」と言う部署を置き、記者の机を置いている。
また、新聞社が出資するメディアグループの放送局の報道番組や情報番組へコメンテーターとして出演し意見を述べたり、講演会に招待され講演する記者も存在する。
著名な論説委員
- 元職の記載役職は現職。●は委員長、○は元委員長。
朝日新聞
- 現職
- 元職
※ 松井やよりは編集委員のみ歴任。
読売新聞
- 現職
- 小田尚(東京本社専務取締役論説委員長)
- 竹内政明
- 大塚浩之
- 元職
毎日新聞
- 現職
- 元職
産経新聞
- 現職
- 元職
東京・中日新聞
- 現職
- 深田実(中日新聞 論説主幹)
- 清水美和(東京新聞)
- 飯尾歩(中日新聞)
- 羽石保(中日新聞)
- 野口宏(中日新聞)
- 元職
日本経済新聞
- 現職
共同通信社
- 現職
- 橋詰邦弘(論説委員長)※元編集委員室長
- 小山鉄郎(編集委員兼務)
- 杉田弘毅
- 平井久志(客員論説委員、元編集委員も兼務)
- 元職
- 春名幹男 - 1997 - 2004年(論説副委員長、編集委員兼務、現:早稲田大学政治学研究科ジャーナリズムコース客員教授)
- 柿崎明二 2013 - 2020年9月(元編集委員兼務論説副委員長、現:内閣総理大臣補佐官(政策評価、検証担当)
河北新報社
脚注
関連項目