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1925年生まれで、電気試験所やソニー中央研究所などに所属した「菊池誠」とは別人です。 |
菊池 誠(きくち まこと、1958年 - )は、日本の物理学者。専門は、統計力学・生物物理学・計算物理学。学位は、理学博士(東北大学・1986年)(学位論文「モンテカルロ法による臨界現象の研究」)。大阪大学大学院理学研究科物理学専攻及び同大学サイバーメディアセンター教授。「ニセ科学フォーラム」実行委員。と学会会員[1]。日本SF作家クラブ会員。宇宙作家クラブ会員。大阪大学名誉教授。
京都府生まれ、青森県弘前市育ち。
略歴
京都府に生まれ、青森県弘前市で育つ。
学生時代からSFファンで、「仙台SFクラブ」「ESIF」「THATTA友の会」「BAMU」「科学魔界」など、多くのSFファングループに参加。
SFの翻訳に、フィリップ・K・ディック『ニックとグリマング』などがある。また、木口まこと名義で『SFマガジン』などでルーディ・ラッカーの短編などの翻訳を行っている。また、2008年に開催された日本SF大会「DAICON7」では顧問をつとめた。
また、疑似科学、オカルトやスピリチュアルなどの社会的な問題点を指摘している。
なお、2010年4月に自身のTwitterにおいて、「百科事典の項目としては無意味」[2]、2015年3月に「wikipediaの僕の項目は全部消してもらいたい」[3]、2022年3月に「Wikipediaの僕の項目は全削除を要求したい 」[4]と、複数回本項の削除を要望する発信をしている。
プログレッシブ・ロック、ブリティッシュ・ハードロックなどを愛好し、セミプロテルミン奏者[5]。児嶋佐織と「and_more..」というユニットを結成してライブ活動も行っている[6]。
2023年、日経「星新一賞」一般部門優秀賞を受賞(受賞作品:木口まこと(きくち・まこと)「おじいちゃんの樹」[7])。
履歴
批判
日本原子力研究開発機構J-PARCセンター研究副主幹(当時は研究副主任)の井田真人は、原子放射線の影響に関する国連科学委員会(UNSCEAR)の報告書の明らかな誤読・曲解例として、菊池誠のTwitterを挙げており、完全に誤読していると指摘している[13]。菊池誠は、2018年8月4日のTwitterで「最大でも50ミリシーベルト程度」と書いたり、8月7日では「甲状腺癌は増えません」と書いている[13]。2013年の報告書は75ページで「推定では、強制避難区域で地域平均で最大80mGy、避難区域外で地域平均最大50mGv」、253ページでは「推定では、その平均の2-3倍の被ばく量の人もいる」としているため菊池は平均値を最大値だと誤解しており、「チェルノブイリのような多数の甲状せんがんの発生は考慮しなくていい」とチェルノブイリ並みの多数の発生が否定されているだけである[13]。「研究者、教育者として大事な何かを忘れ始めているのではないだろうか」とコメントされている[13]。
家族
父方の曽祖父の菊池楯衛(1846年 - 1918年)は元弘前藩士の果樹園芸家で、りんごの苗木を繁殖・供給して青森県におけるりんご産業の基礎を築き、「青森りんごの始祖」と呼ばれる[14][15][16]。弘前城跡(現在の弘前公園)で最古のソメイヨシノは、楯衛が1882年に寄贈したものである[17][18]。園芸学者の菊池秋雄は楯衛の長男[19]。
妻の菊池鈴々(菊池久美子)は、SF評論ファンジン「THATTA」の元副編集長[20]。
著書
単著
共著
訳書
監修
日本語版編集委員
その他
- 鈴木みそ『僕と日本が震えた日』 (リュウコミックス) 本人役として出演。
論文
脚注
関連項目
外部リンク