菅原 隆一(すがはら りゅういち、1992年3月11日 - )は、美浦トレーニングセンター所属・小手川準厩舎所属の騎手。元俳優(子役)。2010年3月6日に日本中央競馬会 (JRA) の騎手としてデビュー。
父は元JRA騎手で現調教助手の菅原隆明。JRAでは初めての子役出身の騎手となった[6]。
幼少時は子役俳優として数多くのドラマ・映画に出演。中でも映画『釣りバカ日誌』シリーズでは浜崎家の一人息子・鯉太郎役を演じたことがあるほか、『らせん』ではやはり主人公・安藤満男の息子・孝則を演じるなど、重要な役を数多く務めていた。
一方で小学5年生のときから乗馬を始めるなど、並行して騎手を目指す活動も行っていたが、中学1年生のときに父・隆明から「役者か騎手かどちらかにしろ」と選択を迫られたため、将来は騎手の道に進むことに決め、子役からは引退した[7]。
競馬学校第26期生。2007年にJRAの競馬学校・騎手課程に合格し、2010年2月に卒業して騎手免許を取得した。過去の子役という経歴もあってデビュー時は注目を集めたが、所属厩舎の不振もあり、2010年中に初勝利を挙げられなかった。しかし2011年8月28日、札幌競馬第2競走に田島良保厩舎管理馬のメジロマリシテンに騎乗し、デビューから208戦目で初勝利をあげた[8]。これはJRA初勝利までの最長記録である[9]。減量特典が消滅してからは騎乗数が減少しているものの、「トーセン」の冠名で知られる島川隆哉の所有馬での騎乗が増えており、重賞初騎乗も島川の所有馬で果たしている。
2021年2月14日以来、勝利から遠ざかっていたが、2024年2月11日の東京競馬第3競走・新馬戦を11番人気のデルマヴァルナで制し、約3年ぶりの勝利となった[10]。
(2020年5月17日現在 JRA騎手名鑑より)