茂林寺沼(もりんじぬま)は、群馬県館林市にある沼。分福茶釜で有名な茂林寺の北側に広がり、野鳥や湿原動植物の生息地になっている。中央の茂林寺沼橋付近では、植物が枯れて堆積してできた泥炭層が 5 m 以上になっている。湿原の北側には自然護岸の茂林寺川が流れ、毎年6月下旬から8月にかけてヘイケボタルが見られる。
茂林寺沼及び低地湿原は、1960年に群馬県の天然記念物に指定されており、1991年からは茂林寺公園として管理されている[1]。また、2019年に日本遺産に認定された館林の「里沼」の構成要素の1つとなっている[2][3]。
関東平野部で大変貴重な厚い泥炭層をもつこの湿原であるが、2013年の調査ではハス群落が消滅するなど乾燥の危機に直面している。 元々はすぐ脇を流れる茂林寺川より水を得ていたが、生活排水の流入による水質悪化のため、1991年にポンプによる地下水の給水に切り替えた。茂林寺沼の水質は徐々に改善されたものの、ポンプ一台による給水では流出量には到底及ばず徐々に水位が低下し、植生にも大きな変化がみられるなど事態は深刻である。地下水位についてさらに詳細な調査を実施し、場合によっては現在水質の改善した茂林寺川の水を再び流入させるべきとの声がある[4]。
座標: 北緯36度13分32.4秒 東経139度32分0.4秒 / 北緯36.225667度 東経139.533444度 / 36.225667; 139.533444
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