美旗古墳群(みはたこふんぐん)は、三重県名張市にある古墳群。国の史跡に指定されている。
概要
名張市東部に位置する美旗地区にある古墳群である。古墳時代の前期から後期にかけて、地域を支配した有力者によって築造され、伊賀地方で最大規模の古墳群である。現存している主な古墳は、5基の前方後円墳と横穴式石室を持つ円墳1基、方墳1基で、方墳(カブト塚・矢羽塚・玉塚)や円墳の中には消滅したものもある[1]。
伊賀地方を代表する古墳群としてきわめて重要であるとして、1978年(昭和53年)10月17日、馬塚、貴人塚、毘沙門塚、女良塚、殿塚の5基の前方後円墳と円墳の赤井塚古墳が国の史跡に指定されている[1]。
主な古墳
- 馬塚古墳(うまづかこふん、名張市美旗町中)
- 美旗古墳群の中で最大の前方後円墳である。近鉄美旗駅の南側に位置する。
- 全長142mの前方後円墳。後円部は直径98m・高さ14m、前方先端部幅100m・高さ6m[1]。
- 貴人塚古墳(きじんづかこふん、名張市下小波田)
- 全長約55mの前方後円墳。後円部直径35m・高さ4.5m、前方先端部幅35m、高さ4m。6世紀初頭の築造[1]。
- 毘沙門塚古墳(びしゃもんづかこふん、名張市新田)
- 全長約65mの前方後円墳(帆立貝式古墳)。後円部直径約44m・高さ7m、前方先端部幅20m、高さ3m[1]。
- 女良塚古墳(じょろうづかこふん、名張市新田)
- 全長約100mの帆立貝式古墳。後円部直径約73m・高さ9m、前方部幅40m、長さ約30m、高さ約3m[1]。
- 赤井塚古墳(あかいづかこふん、名張市上小波田)
- 現存直径22m・高さ8.5mの円墳(直径30m前後あったと考えられる)。南側に開口する両袖型の横穴式石室がある。6世紀後半の築造[1]。
- 殿塚古墳(とのづかこふん、名張市新田)
- 美旗古墳群で最初に築造された全長約92mの前方後円墳。後円部直径56m・高さ7.2m、前方部幅40m、高さ6.2m。4世紀末頭前後の築造[1]。
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馬塚古墳
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貴人塚古墳
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毘沙門塚古墳
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女郎塚古墳
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赤井塚古墳
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赤井塚古墳 石室俯瞰図
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赤井塚古墳 石室展開図
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殿塚古墳
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小塚古墳
文化財
国の史跡
- 美旗古墳群 - 1978年(昭和53年)10月17日指定[2]。
関連施設
脚注
外部リンク
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座標: 北緯34度39分43.3秒 東経136度8分4.6秒 / 北緯34.662028度 東経136.134611度 / 34.662028; 136.134611