『美しいひと』(うつくしいひと、La Belle Personne)は、クリストフ・オノレ監督による2008年のフランスの青春恋愛映画。ラファイエット夫人による17世紀末の小説『クレーヴの奥方』を、現代(映画公開当時)のフランスの高校を舞台に翻案している。
日本では劇場未公開であるが、2009年のフランス映画祭で『美しい人』の題名で上映され[1]、『美しいひと』としてDVDが発売されている。
ジュニーは、母をなくして従兄弟のマチアスの一家のもとに身を寄せ、パリの高校(リセ)に転校してくる。マチアスの仲間達が好意を示す中で、ジュニーはおとなしいオットーを相手に選ぶ。イタリア語の教師ヌムールは同僚や生徒と交際していたが、担当になりジュニーに一目惚れする。ジュニーとヌムールが廊下で抱き合っている(実際にはジュニーはそれ以上を拒否していた)と知らされたオットーは校舎から飛び降りる。ヌムールは交際関係を整理し、休職してジュニーに求愛する。ジュニーは愛が失われることを恐れて拒否し、パリを離れる。
撮影は2007年12月27日から2008年1月30日までの1ヶ月間にわたってパリの16区にあるリセ・モリエール (lycée Molière) などでおこなわれた。パリの屋外、路上での撮影も多い。