7002号編成の先頭車は中間車を改造した車両となる(2009年5月)
秩父鉄道7000系電車(ちちぶてつどう7000けいでんしゃ)は、秩父鉄道の通勤形電車。東急電鉄から8500系電車を譲受した車両。
概要
老朽化した1000系電車の置き換えのため、東急8500系を秩父鉄道で運用するに当たって羽生方からM1c(制御電動車) - T(付随車) - M2c(制御電動車)の3両編成としたものである。ただし、7002号編成の先頭車は中間電動車からの改造車で、おおむねオリジナル先頭車と同様の形状である[2]。
東急からの提供車両が8090系に変更されたため、当形式は3両編成2本6両のみの導入となり、以降の増備は7500系・7800系に移行した。
構造
走行装置
三峰口方先頭車のデハ7200形(元・デハ8600・8800形)にはパンタグラフを新設したため、冷房装置を1基撤去した。そのため、冷房能力はサハ7100形(元・サハ8900形)およびデハ7000形(元・デハ8500・8700形)の36,000kcal/hに対して27,000kcal/hに減少している。
秩父鉄道の電車としては初の界磁チョッパ制御方式で、電気指令式ブレーキを装備した電車である。なお、2000系でも実績がある回生ブレーキ機能はそのまま問題なく使用している。
内装
全長20m、側扉は両開き4扉、座席はロングシートである点は東急時代からの変更はないが、客用扉にはドア開閉ボタンが設置されている。
バリアフリー対応として、車椅子スペースを設置したほか、ドアチャイムとドア開閉表示灯・LED式車内案内表示器も設置した。床は滑りにくい材質としている。また、自動放送装置には秩父鉄道で初の英語放送も採用し、車掌乗務時にも使用される。
編成表
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←羽生 三峰口→
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7001号編成
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デハ7001◇ |
サハ7101 |
◇デハ7201
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(デハ8509) |
(サハ8950) |
(デハ8609)
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7002号編成
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デハ7002◇ |
サハ7102 |
◇デハ7202
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(デハ8709) |
(サハ8926) |
(デハ8809)
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- 括弧内は東急時代の旧車両番号である。
- また、デハ8745・8830の2両が部品供給車として同時に譲渡されている。
- ◇はパンタグラフの位置と形状を表す。
ラッピング
2009年3月30日から営業運転を開始した7001号編成は、同日放送を開始した連続テレビ小説『つばさ』[注釈 1]のラッピングが、しばらくの間施されていた。
2012年10月8日から2013年1月6日まで、本形式1編成が映画『のぼうの城』公開を記念し、同作品と行田市の観光ビジュアルをラッピングした「行田市観光ラッピング電車」として運行された[4]。
脚注
注釈
- ^ 埼玉県が舞台。沿線の長瀞町も撮影に協力しており、第18週では同町がロケ地となった[3]。
出典
関連項目
外部リンク