神戸市立医療センター西市民病院(こうべしりついりょうセンターにししみん)は、兵庫県神戸市長田区に所在する医療機関。神戸市が設置する地方独立行政法人神戸市民病院機構が運営する病院である。
(下表の出典[1])
1995年1月17日午前5時46分発災時、当院(当時:神戸市立西市民病院)には245名の入院患者がいた。職員は医師4名、深夜勤務の病棟看護婦20名、救急担当看護婦3名、薬剤、検査、放射線各1名、事務当直、設備当直等嘱託職員も含め5名がいた。地震による揺れにより、本館5階を押しつぶし、各階でも柱は押しつぶされるように曲がり、鉄筋は剥き出しに、建物自体も南に傾き、その南にある南館も余震による本館の崩壊があれば危険という状態となった。
5西病棟の入院患者44名と看護婦3名は閉じ込められてしまったが、発災当日窓から6階のベランダへと自力で脱出した2人、救出できた6人、ガレキの中をトンネルを作って救出できた35人、6階の床に穴を開けて救出した2人、4階の天井から穴を開けて救出した1人の計46人が脱出できた。残る患者1名は翌18日、自衛隊も加わって捜索され、20時30分に手の先が発見され、21時36分に引き上げられたがすでに亡くなっていた[4]。