皇學館中学校・高等学校(こうがっかんちゅうがっこう こうとうがっこう)は、三重県伊勢市楠部町にある私立中学校・高等学校。神道系の学校であり、「祖国愛の精神にもとづいて、社会有為の人材を養成する」ことを目標として創設された[1]。
なお、戦前の神宮皇學館には中等教育段階で神職を養成する「普通科」が併設されていたことがあったが、現在の中・高との関連性はない。
特色
教育勅語を暗唱させることで知られ、校内では勅語が渙発された10月30日を「家庭に感謝する日」として定め、生徒は同日に勅語の謹書や作文を同日までに学校側に提出するなど行っている。また、生徒が書いた勅語の謹書は生徒会長や校長等が代表として、熱田神宮まで奉納することも恒例となっている[2]。
中高共に、毎年6月と12月の月次祭の折には神宮へ参拝する。
中高一貫教育コース(6年制)と、高校からの外部入学コース(3年制)とがある。高校からの入学者と中高一貫コースの者が同じクラスになることはない。しかしながら例外もあり、例えば中学校で、他校に転校し、高校に再転校した場合には、6年制のクラスに戻る場合もある。
高校卒業者が系列の皇學館大学へ進学する際には、附属高校特別推薦枠や入学金半額免除といった特典が与えられる。
学校の通称
公式サイトによると、この学校の通称(略称)は「皇中」(こうちゅう)、「皇高」(こうこう)である。
しかし発音が「厚中」(こうちゅう、伊勢市立厚生中学校の通称)・「高校」と同じになるためか、話し言葉としては中高ともに「學館」(がっかん)・「皇學館」が用いられることがある。
沿革
設置学科・コース
全日制普通科
- 中高一貫コース
- 皇學館中学校から内部進学した者が所属する。
- 特別進学コース
- 主に難関国公私立大学への現役合格を目指すコース。
- 進学コース
- 大学への進学を目指し、多様化する大学入試へ対応したコース[3]。
部活動
「校友会」という名称で全校生徒が活動している。尚、校友会の幹部は校友会総務委員長、総務副委員長、書記、会計といった構成になっている。また、校友会のリーダーは学校長である。
運動部
文化部
著名な出身者
脚注
- ^ a b c d 伊勢市史編纂委員会、1968、p. 291。
- ^ 皇學館百二十周年記念誌編纂委員会、2002年、p. 73
- ^ 『進路の手引き 平成17年度』(三進連、平成17年)
- ^ 学校法人皇學館企画部 編『皇學館学園報第49号』学校法人皇學館企画部、平成26年3月31日(7ページより)
- ^ 中日新聞社 (2017年2月1日). “伊勢進富座で出演作初上映 伊勢出身の岡明子さん”. 47NEWS. 2017年3月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年3月17日閲覧。
参考文献
- 皇學館百二十周年記念誌編纂委員会『皇學館百二十年史年表』学校法人皇學館、2002年4月30日。
- 伊勢市史編纂委員会『伊勢市史』伊勢市役所、1968年3月31日、954頁。
関連項目
外部リンク