甲号券(こうごうけん)は、日本銀行券(紙幣、お札)の種類の一つ。日本銀行兌換券(金兌換)として発行されたもので、券種は、甲千円券・甲百円券・甲二十円券・甲十円券・甲五円券の5種である。
当時の様式符号は、単純に額面金額ごとの発行順(計画されていたが未発行の券種を含む)に符号が付与されていた。このため、同じ様式符号であっても近い時期の発行とは限らない。
甲号券のうち、明治30年代に発行された甲百円券・甲十円券・甲五円券の3種は、日本銀行兌換銀券の改造券の後継として発行された。その後、大正時代に甲二十円券が、昭和の終戦直後に事実上の不換紙幣として甲千円券が発行されている。甲千円券を除き、後継として乙号券が発行されている。
甲号券は全券種発行が停止されており、現在では全券種失効している。
甲号券の一覧
未発行券種
甲号券の一覧 (未発行)
券種 |
表面 |
裏面 |
発行企画・製造等時期 |
備考
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甲二百円券
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武内宿禰
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彩紋
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1923年(大正12年)11月 - 12月製造
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関東大震災の影響による紙幣の不足の懸念などから製造したものの、紙幣の不足はなく発行中止。
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甲五十円券
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彩紋
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印刷なし
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1927年(昭和2年)4月製造
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昭和金融恐慌の際に混乱沈静化のため急造されたものだが、騒ぎが収まったため発行中止。
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