『獄中の顔役』(ごくちゅうのかおやく)は、1968年4月19日に公開された映画。製作は東映(東映東京撮影所)。監督は降旗康男、主演は高倉健。カラー・シネマスコープ・90分。
あらすじ
東京近郊の小都市を舞台に町の競輪場の利権争いをめぐり網走帰りの一匹狼が飛び込む[1][2][1]。
スタッフ
主題曲
作詞:滝田順
作曲:伊部晴美
唄:高倉健
(ポリドールレコード)
出演者
製作
監督の降旗康男は1968年に東映を一旦退社し[3]、東映の専属契約者となっていた[3]。1966年の監督作『地獄の掟に明日はない』を気に入った俊藤浩滋から声がかかり、本作の監督に抜擢された[4]。降旗は当時、NET・東映制作のテレビドラマ『日本剣客伝』「宮本武蔵」(三國連太郎主演)を演出していた[4]。降旗は『日本剣客伝』のチーフ助監督だった野田幸男を推薦したが[4]、高倉健が初めての監督では不安だろうとなり、結局、降旗が監督をやることになった[4]。このため撮影準備は全部野田がやり[4]、『日本剣客伝』「宮本武蔵」撮影終了の翌日、降旗が本作の撮影に入った[1]。
映像ソフト
同時上映
『代貸』
注釈
- ^ a b c 「『憑神』DVD化記念降旗康男監督、映画生活50年を語る 文・金澤誠」『東映キネマ旬報 2007年冬号 vol.5』2007年11月20日、東映ビデオ、15頁。
- ^ 「内外映画封切興信録 『地獄の掟に明日はない』」『映画時報』1966年12月号、映画時報社、46頁。
- ^ a b 『日本映画・テレビ監督全集』キネマ旬報社、1988年、359–360頁頁。
- ^ a b c d e 「【巻頭特集】 高倉健 音楽・時代・想い 高倉健さんとの20本+1 自作を振り返る 降旗康男監督インタビュー 文・金澤誠」『東映キネマ旬報 2017年冬号 vol.28』2016年12月1日、東映ビデオ、2–3頁。
外部リンク