『火曜スペシャル』(かようスペシャル)は、1971年から1973年まで日本テレビで火曜日の夜に断続的に編成されていた単発特別番組枠である。
概要
それまで各局の90分雨傘番組といえば、時代劇・映画がほとんどだったが、1970年4月にフジテレビで開始した単発特別番組枠『テレビグランドスペシャル(第2期)』[1]は、同じ日に『巨泉×前武ゲバゲバ90分!(第2期)』開始までの穴埋め番組として開始した『新ナポレオン・ソロ90分』[2]をはるかに上回る視聴率を上げた。そこで日本テレビもこれに対抗しようと、1971年の雨傘番組として当番組を開始した。そしてその内容も、『テレビグランド(第2期)』がゲーム・コント・音楽など娯楽性の高い物だったのに対し、当番組はスポーツ・映画・ドキュメンタリーといった物を放送する事にした。なお同じ日には、フジテレビでも全く同じ枠で『火曜ワイドスペシャル(第1期)』が開始しており、単発特別番組枠同士が並ぶ事となった。
第1期は『火曜ワイド(第1期)』ほどではないが好評で、続く1972年にも放送し、10月開始の海外ロケバラエティ『スーパースター・8☆逃げろ!』[3]と、30分ドラマ『鉄平と順子』(主演:大和田伸也・松坂慶子)に枠を譲ったが、『逃げろ!』が6回で打ち切りになったのに伴い、急遽20:00 - 20:56の枠で復活、1973年1月からは『鉄平と順子』終了に伴い、枠を21:26まで拡大して継続し、9月まで続けたが、この時期になると、より娯楽性の高い『火曜ワイド(第2期)』に食われる様になり、終了後は夜8時枠は時代劇路線・夜9時枠はドラマに変更、火曜の単発特別番組枠は1995年 - 1997年の雨傘番組として放送した『火曜デラックスシリーズ』まで放送されなかった。
広島県では、日本テレビ系列局である広島テレビ放送が、クロスネット関係だったフジテレビ系列のネット枠だったため、NETテレビ(現:テレビ朝日)系列局の広島ホームテレビが同時ネットしていた[4]。
放送時間
放送された番組
第1期(1971年4月 - 9月)
第2期(1972年4月 - 9月)
第3期(1972年11月 - 1973年9月)
1時間枠時代
- ふりむくな!長島茂雄
- 驚異の催眠術・あなたは信じますか!?
- 海ゆかば・私たちの戦争の記録(前・後)
- 神技ボリショイ・サーカス'72
- なつかしの無声映画
- 世界フライ級タイトルマッチ 大場政夫VSチャチャイ・チオノイ(これのみ90分枠)
- 世紀のクライマックス・海外編
- 現代の怪奇・空飛ぶ円盤・超能力・心霊
90分枠時代
脚注
- ^ 因みに、第1期は1967年11月 - 1968年3月に土曜20:00 - 20:56に放送した物で、これが日本初の単発特別番組枠となった。
- ^ かつて同局で放送されていた海外ドラマ『0011ナポレオン・ソロ』の再編集版。
- ^ 当時流行っていた8ミリフィルムを使い、藤村俊二を逃げ手、週替わりのゲストを追っ手にして、双方の追いかけを絡ませながら海外ロケを行う番組。プロデューサーは『ゲバゲバ』の井原高忠。しかし『火曜ワイド(第2期)』に食われ、わずか6回で打ち切りとなった。
- ^ 当時広島ホームテレビには読売新聞社も出資していた。また広島ホームテレビでは同様の理由でフジテレビ系列の番組も放送していた一方、その影響で編成から外れたNETテレビ系列の番組(腸捻転時代の毎日放送・腸捻転解消後の朝日放送制作分を含む)が中国放送(TBS系列)で放送されることがあった。
関連項目
日本テレビ系列 火曜20:00 - 21:26枠 |
前番組 |
番組名 |
次番組 |
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火曜スペシャル (第1期)
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日本テレビ系列 火曜20時台 |
ゲバゲバ一座のちょんまげ90分! ※20:00 - 21:26
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火曜スペシャル (第2期)
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日本テレビ系列 火曜21時台前半枠 |
ゲバゲバ一座のちょんまげ90分! ※20:00 - 21:25
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火曜スペシャル (第2期)
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日本テレビ系列 火曜20時台 |
スーパースター・8☆逃げろ!
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火曜スペシャル (第3期)
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日本テレビ系列 火曜20:56 - 21:00枠 |
NNNニューススポット 【30分繰り下げて継続】
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火曜スペシャル (第3期) 【30分拡大】
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NNNニューススポット 【再度30分繰り上げ】
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日本テレビ系列 火曜21時台前半枠 |
鉄平と順子
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火曜スペシャル (第3期) 【30分拡大】
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