渡部 英雄(わたなべ ひでお、1952年 - )は、日本のアニメ監督、アニメ演出家、アニメーター、桜美林大学芸術文化化学学群特任講師、湘南工科大学工学部講師[1]。数多くのアニメーションの演出・監督で知られる。
経歴
1977年大学の卒業後、撮影部カメラマンとして株式会社スタジオ珊瑚礁入社。株式会社東映動画(演出助手・制作進行)、有限会社サンルック(演出)に出向。
1980年スタジオ珊瑚礁退社。株式会社グリーン・ボックス(演出)を経てフリー。東映動画にて劇場長編アニメーション助監督、演出を担当。
東映動画勤務のまま1984年有限会社スタジオを設立、代表取締役社長。
1990年、社名を有限会社アートオフィス写楽に変更。1991年東映動画から株式会社竜の子プロダクションに移りアニメーター(原画)となる。
1993年アートオフィス写楽を退社、作画会社ネオックスを設立。
1997年ネオックスを退社、日本工学院八王子専門学校情報科学専門課程の専任教師となる[2][3]。
1998年同校芸術専門課程にアニメーション科を設立する[4]。
2003年日本大学大学院総合社会情報研究科博士前期課程に社会人入学、2006年修了し、日本大学大学院芸術学研究科博士後期課程に進学、2009年単位取得退学。
2012年日本工学院八王子専門学校教師を退任、湘南工科大学工学部コンピュータ応用学科専任講師に就任する[5]。
2019年湘南工科大学専任講師を定年退職、その後、同非常勤講師、桜美林大学芸術文化学群ビジュアル・アーツ専修非常勤講師。2020年より桜美林大学特任講師。
人物
北海道札幌市出身。東京都立東村山高等学校卒業後、日本大学藝術学部映画学科を卒業(藝術学士)。修士(文化情報)。
日本映像学会[6]、日本アニメーション学会、国際融合文化学会 会員。
父は元北海道教育大学、学習院女子短期大学教授で英文学者の渡部一雄。
主な作品
アニメ監督・演出作品
劇場・OVA
テレビシリーズ
アニメーター作画(原画)作品
制作担当 作品
著書
- 渡部英雄「アニメーションとは何か」『メディア・リテラシー 知とコミュニケーションの創発に向けて』芸術メディア研究会編、静岡学術出版〈新メディア新書〉、2009年。ISBN 978-4903859187
- 渡部英雄「携帯電話用マンガ創作」『クロストーク 2号』芸術メディア研究会編、タイケン株式会社、2011年。ISSN1884-0043
- 金子満、近藤邦雄、三上浩司、渡部英雄『映像ミザンセーヌの黄金則 ヒットする映画の作り方』株式会社ボーンデジタル、2011年。ISBN 978-4862461834
- 渡部英雄「デジタルアニメーション再考」『芸術とメディアの諸相』芸術メディア研究会編、タイケン株式会社、2013年。ISBN 978-4924769380
- 小山昌宏、須川亜紀子編、共著『アニメ研究入門【応用編】アニメを極める11のコツ』現代書館、2018年。ISBN 978-4-7684-5840-2
出典