『浦沢直樹の漫勉』(うらさわなおきのまんべん)は、NHK Eテレが2015年9月にレギュラー放送を開始したドキュメンタリー番組である。企画は倉本美津留、プロデューサーは上田勝巳。
概要
漫画家の浦沢直樹がプレゼンターを務め、日本の漫画家の執筆現場に密着し、作品制作過程を追うドキュメンタリー番組である。
番組は毎回、事前に多数設置されたビデオカメラで録画したゲスト漫画家の作業場での作品制作の過程の動画映像を見ながら、ゲスト漫画家と浦沢との対談の形式で互いの制作手法の違いや共通点などをざっくばらんに語り合う形で進行する[1]。1985年放映の手塚治虫の仕事部屋に録画カメラを入れて、作画の現場を撮ったテレビ番組『NHK特集 手塚治虫 - 創作の秘密』を視てその記憶に刺激され、ヒントにして番組を企画して持ち込んだという[2]。「漫勉」は、「漫画ばかり描いてないで勉強しなさい」の略で、浦沢直樹が、子供時代に親に言われ続けて、今職業になったがずっと描き続けられる喜びを表したという[3]。出演漫画家は、多くは出版社パーティなどで交流した際に、出演を呼びかけてお願いしているという[4]。漫勉での作画について、漫画家は単に絵を描いているのではなく、登場人物の演技と表情が頭に浮かび、それを線にして表している。無駄な線や描写はどんなコマであれ、1つもない、と解説している[1]。
2014年11月9日にパイロット版として放送され、2015年9月にシーズン1として4回を放送した。2016年3月にシーズン2として4回が放送された[5]
[6]。2016年9月にはシーズン3も放送された。
2016年1月にシーズン0としてパイロット版であげた作家2人分の内容を2回に分けて放送。2017年3月にはシリーズ4が放送された。
2020年に放送タイトルを『浦沢直樹の漫勉 neo』と改めてNHK・Eテレで放送された。
- 木曜 22:00 - 22:49 (10月1日 - 12月17日)[7][8]。
データニュース社が行うテレビ視聴アンケート「テレビウォッチャー」によると、第1回放送(ゲストは東村アキコ)の視聴者満足度は5段階評価で4.29の高評価であった[1]。
2022年、『浦沢直樹の漫勉neo 〜安彦良和〜』が第25回文化庁メディア芸術祭エンターテインメント部門大賞を受賞[9]。
2023年に入り、放送開始時間が土曜 1:00(金曜深夜)からとなり、Eテレの他の曜日では放送終了している時間帯に移動された[10]。
出演者
放送日程
脚注
注釈
出典
外部リンク