梯久美子

梯 久美子
かけはし くみこ
誕生 1961年(62 - 63歳)
日本の旗 日本熊本県熊本市
最終学歴 北海道大学文学部
ジャンル ノンフィクション
代表作 散るぞ悲しき―硫黄島総指揮官・栗林忠道
狂うひと ──「死の棘」の妻・島尾ミホ
主な受賞歴 大宅壮一ノンフィクション賞(2006年)
公式サイト 梯久美子公式サイト
ウィキポータル 文学
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梯 久美子(かけはし くみこ、1961年[1] - )は、日本ノンフィクション作家

経歴

熊本県熊本市生まれ[2]。5歳から北海道札幌市に育つ[3]。父は陸軍少年飛行兵学校在学中に敗戦を迎え、戦後は自衛官

北海道札幌藻岩高等学校北海道大学文学部国文学科卒業[3]1984年[注釈 1]サンリオに入社して、編集者となる[4]1986年に退社して女友達と、編集・広告プロダクションを起業[4]

2001年よりフリーライターとして「AERA」などにルポルタージュを執筆。丸山健二のすすめで執筆した「散るぞ悲しき 硫黄島総指揮官・栗林忠道[4][注釈 2]でノンフィクション作家となる。2014年から大宅壮一ノンフィクション賞選考委員(単行本部門)。

2019年秋より札幌市に帰住[5]

受賞歴

人物

サンリオ社の雑誌『詩とメルヘン』に、高校生のころからを書いて送るようになり、何度も掲載される。上京後、『詩とメルヘン』の編集長やなせたかしのもとで、編集者として薫陶を受ける[6]。作家デビューの後、喜んだやなせに招かれた雑誌対談で、それまであまり世に知られていなかったやなせの戦争体験や弟のことを知る。

趣味は鉄道旅行であり、廃線紀行の本も出している[7]

北海道大学在学中はSTVラジオにアルバイトとして勤務しウイークエンドバラエティ 日高晤郎ショーなどに携わった[8]

著書

  • 『散るぞ悲しき―硫黄島総指揮官・栗林忠道』(新潮社、2005年 / 新潮文庫、2008年)
  • 『世紀のラブレタ-』(新潮新書、2008年)
  • 『昭和二十年夏、僕は兵士だった』(角川書店、2009年 / 角川文庫、2011年)
  • 『昭和の遺書―55人の魂の記録』(文春新書、2009年)
  • 『昭和二十年夏、女たちの戦争』(角川書店、2010年 / 角川文庫、2012年)
  • 硫黄島 栗林中将の最期』(文春新書、2010年 / 増補・文春文庫、2015年)
  • 『昭和二十年夏、子供たちが見た日本』(角川書店、2011年 / 増補『― 子供たちが見た戦争』角川文庫、2013年)
  • 『TOKYO初夜ものがたり』(角川書店、2012年)
  • 『百年の手紙―日本人が遺したことば』(岩波新書、2013年)
  • 『猫を抱いた父』(求龍堂、2013年 / 増補『好きになった人』ちくま文庫、2018年)
  • 『声を届ける―10人の表現者』(求龍堂、2013年)
  • 『廃線紀行―もうひとつの鉄道旅』(カラー版中公新書、2015年)
  • 『勇気の花がひらくとき やなせたかしアンパンマンの物語』(フレーベル館、2015年、ISBN 978-4-577-04305-9[9]
  • 『愛の顚末 純愛とスキャンダルの文学史』(文藝春秋、2015年 /『― 恋と死と文学と』文春文庫、2018年) 
  • 『狂うひと─「死の棘」の妻・島尾ミホ』(新潮社、2016年 / 新潮文庫、2019年)
  • 原民喜―死と愛と孤独の肖像』(岩波新書、2018年)
  • 『サガレン 樺太/サハリン 境界を旅する』(角川書店、2020年 / 角川文庫、2023年)
  • 『この父ありて─娘たちの歳月』(文藝春秋、2022年) 
  • 『戦争ミュージアム』(岩波新書、2024年)

脚注

注釈

  1. ^ 『声を届ける―10人の表現者』の著者紹介に、退社の2年前に入社とある。
  2. ^ 同書は米・英・仏・伊など世界8カ国で翻訳出版されている。KUMIKO KAKEHASHI -『KUMIKO KAKEHASHI CHOSYA PROFILE』20200712閲覧

出典

外部リンク