東善寺(とうぜんじ)は、東京都足立区にある時宗の寺院。
歴史
14世紀中期、三阿弥陀仏上人によって開山された。三阿弥陀仏は足立区内のもう一つの時宗寺院応現寺第3世住職である[1]。
その後の兵乱や天災により記録を失ったため、詳細な由来は不明となっている。元禄年間(1688年 - 1704年)に長伝が中興した[1]。
本尊の阿弥陀三尊の中心となる阿弥陀如来像は、鎌倉時代後期から室町時代の初期の作である。つまり開山年代とほぼ一致しており、開山当初からの本尊と推測される[1]。
また当寺には「いぼ地蔵」を所蔵している。地蔵を粉状に削り取り、それをお供えした塩に混ぜていぼに付けると、いぼが取れるという。そのため現在では原形をとどめず石の塊となっている[2]。
交通アクセス
脚注
- ^ a b c 足立区立郷土博物館 編『足立の仏像―ほとけがつなぐ足立の歴史―(区制80周年記念特別展)』足立区立郷土博物館、2012年、161-164p
- ^ 東善寺足立区観光交流協会「Adachi Kanko Net」
参考文献
- 足立区立郷土博物館 編『足立の仏像―ほとけがつなぐ足立の歴史―(区制80周年記念特別展)』足立区立郷土博物館、2012年
関連項目