東京コロニー

法人本部

社会福祉法人 東京コロニー(しゃかいふくしほうじんとうきょうコロニー)は、東京都中野区にある社会福祉法人

東京都葛飾福祉工場など、身体障害者のための授産所(都内20ヶ所)を持つ。

略称はトーコロ。社団法人ゼンコロ(全国11の社会福祉法人で構成)に属している。

沿革

前身は、第二次世界大戦後、結核の後遺症に苦しむ患者たち自身が、自立のために立ち上げたコロニー(生活の場・仕事の場)。

これは当時、世界的にも例を見ない組織であった。

コロニーは、国鉄からの払い下げの「汽車の家」や中古のバラックを活用した。

日本全国で建設されたコロニーは、最盛期に約40か所あったが、淘汰されてしまい、東京コロニーはそのうちの3つの法人が合併して存続した組織である[1]

その後、身体障害者の自立を目的とした業務に移行し、2011年現在、東京都内の20ヶ所の事業拠点で、655名(うち障害者378名)が(就労訓練者も含めて)働いている[2]

1951年(昭和26年)、設立。
1959年(昭和34年)、「コロニー印刷」を開設。
1960年(昭和35年)、社団法人の認可。
1968年(昭和43年)、社会法人の認可。「コロニー授産所」を開設。
1972年(昭和47年)、「東京都葛飾福祉工場」の運営を受託。
1975年(昭和50年)、「東京都大田福祉工場」の運営を受託。
1982年(昭和57年)、情報処理部門を設立(「トーコロ情報センター」)。
1990年(平成02年)、メールサービス部門を設立(「トーコロ青葉ワークセンター」)。
2005年(平成17年)、「トーコロ生活支援センター」を開設。
2011年(平成23年)、「東京都葛飾福祉工場」「東京都大田福祉工場」を、東京都から審査により民間移譲[3][4][5]
2012年(平成24年)、中野区による指定管理者制度導入とともに、4月より5年間、「中野区中野福祉作業所」の指定管理者となる[6]

東京都葛飾福祉工場

1972年(昭和47年)以降、「非常持出袋」(避難セット)「スーパー保存水」(賞味期限5年間)など、数々のオリジナル商品を製造・販売している。

防災用品のみならず、近年ではペット用品[7]も扱う。

なお、東京都が開設した福祉工場は3つあり、(葛飾・大田以外の)残りの1つの「東京都板橋福祉工場」は、社会福祉法人日本キリスト教奉仕団が運営している。

2016年12月8日、障害者週間に合わせて、125代天皇明仁、皇后美智子が葛飾福祉工場を訪問された。

脚注・出典

外部リンク

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