束稲山(たばしねやま)は、岩手県平泉町、奥州市、一関市の境界に位置する山。標高594.9m。
概要
歴史
- 登山口には束稲荒神としてアテルイの像と、藤原泰衡夫人が悲劇の主人泰衡の御霊をとむらうため山伏に命じて建立したと伝えられる月山神社がある。吾妻鏡によると、安倍頼時が桜一万本を植えたと伝える。
- 長者ヶ原廃寺跡の礎石はこの近辺で採石されたことが調査で確認されており、古来から重要視されていた場所であった。
- 別名、駒形嶺とも呼ばれ、奥州藤原氏が駒ケ岳(金ケ崎町)にあった駒形神社(現在は移転して奥州市に所在)を度々登拝することは困難を来たすこともあり、束稲山に駒形大神を奉祀したことに由来しているとされる。
- 経塚山は藤原秀衡が経典を埋めた山とされ、山頂近くには源義経の馬の蹄の跡が残る馬蹄石がある。秀衡の夫人が安産を祈願してくぐったと伝わる胎内石がある。
- 全盛期の平泉を訪れた西行は「ききもせず 束稲山の さくら花 吉野の外に かかるべしとは」(山家集)と詠んでいる。
文化事業
交通アクセス
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脚注