朴 性厚(パク・ソンフ、박성후) は、韓国のアニメーター、アニメ監督。株式会社E&H production代表取締役社長[1]。釜山広域市出身[2]。主に日本で活動している。
概要
小学生の頃に『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』を観て衝撃を受け、アニメーション業界で働くことを決める。
韓国では、中学と高校で芸術を学び、アニメーション学部のある大学に入学した。大学在学中、視野を広げるためにピクサー・アニメーション・スタジオのあるアメリカか『超時空要塞マクロス』を産んだ日本に留学することを決心する。結果的に手書きアニメーションの強さから留学先として日本を選び、千代田工科芸術専門学校に入学した[3][4]。卒業後はスタジオコメットに入社し、「おねがいマイメロディ」などの制作に携わる[5][6]。
アクションを得意とするアニメーター・演出家であり、作画枚数(フレーム)を少なく使う代わりに、カメラ視点を大きく振る手法を活用する。
かつてはC2CやGONZOを主な活動拠点としていたが[2]、丸山正雄の目に留まりMAPPAで監督として『牙狼-GARO- -VANISHING LINE-』でデビューして以来、MAPPAをメインに2021年まで活動した。
2021年3月、アニメーションスタジオとしてE&H productionを設立し、代表取締役社長に就任[1]。2022年には朴が10年間構想していた企画を基にしたオリジナルアニメーション「Project BULLET/BULLET(仮)」の制作を発表している[7]。
人物
業界でも認められる実力者であり、『ゾンビランドサガ』のキャラクターデザインを担当したアニメーターである深川可純は、インタビューの中で彼を天才と表現した[8]。
子どもの頃の好きなアニメは『ドラゴンクエスト』であり、後にスタジオコメットに参加することを選んだ理由の1つとなった[5]。
お気に入りの映画の1つに『ドランクモンキー 酔拳』を挙げており、ジャッキー・チェンのファンである[9]。
インスピレーションを与えた映画と俳優には、それぞれ『ダークナイト』と「ソン・ガンホ」の名を挙げている。
「もしも、アニメ業界で働いていないならば、旅人になるだろう」と『THE GOD OF HIGH SCHOOL ゴッド・オブ・ハイスクール』のインタビューの中で答えている[5]。
サービス精神も旺盛であり、2020年9月27日には『THE GOD OF HIGH SCHOOL ゴッド・オブ・ハイスクール』を毎週レビューした韓国人YouTuberであるタンジノル(단지널)に感謝の意味で礼電を送った[10][11]。
関連人物
よく一緒に作業するアニメーターには、平松禎史や、同じ韓国人アニメーターである金濟亨がいる[12]。
2021年に朴が設立した株式会社E&H productionにはMAPPAで活躍したクリエイターが多く移籍しており、『呪術廻戦』『劇場版 呪術廻戦0』の副監督や『GRANBLUE FANTASY The Animation Season 2』の監督を務めた梅本唯、『体操ザムライ』監督で『ダンス・ダンス・ダンスール』助監督の清水久敏のほか、複数の作品でメインアニメーターを務めた佐野誉幸、西澤千恵、3D監督の申在勲、朴昌楫など多くのクリエイターとともに独立している[13]。
参加作品
テレビアニメ
- 2004年
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- BLEACH(2004年 - 2012年) - 原画(350話)
- 2005年
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- タイドライン・ブルー - 動画(4話)
- capeta(2005年 - 2006年)- 原画(5話・12話・17話・22話・26話・28話・33話・40話・44話・46話・48話)
- 2006年
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- 2007年
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- 2008年
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- 2009年
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- 2011年
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- 2012年
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- 2013年
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- 2014年
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- 2015年
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- 2016年
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- 2017年
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- 2018年
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- 宇宙戦艦ティラミス - 絵コンテ、演出、作画監督、原画(OP ※一人原画)
- BANANA FISH - 演出補佐(13話)、原画(OP2・10話)
- ゾンビランドサガ - 絵コンテ、演出、原画(OP)、作画監督(OP ※共同)、原画(9話 ※OPに登場するバックダンサーゾンビのデザインも担当)
- 2020年
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- 2024年
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- NINJA KAMUI(英語版) - 監督、絵コンテ(1話・2話・3話・5話・6話・8話・10話・11話・13話)、演出(1話・5話・13話)
劇場アニメ
- 2009年
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- 2010年
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- ブレイク ブレイド(-2011年) - 作画監督(第五章 ※共同)、メカニック作画監督(第六章 ※共同)、原画(第五章・第六章)
- 2011年
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- 2012年
-
- 2013年
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- 2016年
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- 2021年
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OVA
- 2008年
-
Webアニメ
- 2016年
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- 2018年
-
- 2024年
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脚注