本間 長世(ほんま ながよ、1929年7月5日 - 2012年9月15日)は、日本の政治学者・思想史家で、東京大学名誉教授。専門は、政治文化論・アメリカ思想史。文化功労者[1]。
来歴・人物
東京府(現・東京都)生まれ。
東京高等師範学校附属中学校(現・筑波大学附属中学校・高等学校)、旧制一高、東京大学教養学部卒。アメリカ・アマースト大学およびコロンビア大学大学院で学ぶ。東京大学教養学部教授、90年、学長選で有馬朗人と同数票となりくじ引きで敗れる。
定年退官後、東京女子大学教授、成城学園学園長(1995年-2003年)。米国留学中知り合って結婚した妻が、エッセイストの本間千枝子。2000年9月に亡くなった元日本銀行理事で日本債券信用銀行(後あおぞら銀行)社長だった本間忠世は、実弟である。
2012年9月15日午前7時34分、肺炎のために他界[2]。83歳没。
著書
単著
- 『世界を動かす思想 アメリカ精神を探る』(講談社現代新書 1964年)
- 『リンカーン―アメリカ民主政治の神話』(中公新書 1968年)
- 『現代文明の条件――1970年代への考察』(ダイヤモンド社 1969年)
- 『理念の共和国――アメリカ思想の潮流』(中公叢書 1976年)
- 『アメリカ政治の潮流 叢書国際環境』(中央公論社 1978年)
- 『アメリカを支えるアメリカ人』(新潮選書 1982年)
- 『アメリカはどこへ行くのか―岐路に立つ超大国の苦悩』(PHP研究所 1987年)
- 『ニューヨークに見るアメリカ』(新潮選書 1987年)
- 『アメリカ史像の探求』(東京大学出版会 1991年)
- 『アメリカ文化のヒーローたち』(新潮選書 1991年)
- 『移りゆくアメリカ――現代日米関係考』(筑摩書房 1991年)
- 『アメリカ大統領のリーダーシップ』(筑摩書房〈ちくまライブラリー〉 1992年)
- 『多民族社会アメリカのゆくえ』(岩波ブックレット 1992年)。小冊子
- 『思想としてのアメリカ――現代アメリカ社会・文化論』(中公叢書 1996年)
- 『ユダヤ系アメリカ人―偉大な成功物語のジレンマ』(PHP新書 1998年)
- 『正義のリーダーシップ――リンカンと南北戦争の時代』(NTT出版 2004年)
- 『共和国アメリカの誕生――ワシントンと建国の理念』(NTT出版 2006年)
- 『アメリカ大統領の挑戦――「自由の帝国」の光と影』(NTT出版 2008年)
- 『歌舞伎とプレスリー 私とアメリカ』(NTT出版 2009年)。回想記
放送テキスト
編著
- 『講座アメリカの文化(6)今日のアメリカ――達成と課題』(南雲堂, 1970年)
- 『アメリカ古典文庫21 ヨーロッパ人のアメリカ論』(研究社出版, 1976年)、以下も解説担当
- 『アメリカと世界』(研究社出版, 1976年)
- 『アメリカ世界』(有斐閣(1・2), 1980年)
- 『現代アメリカの出現』(東京大学出版会, 1988年)
- 『アメリカ社会とコミュニティ』(日本国際問題研究所, 1993年)
共編著
- (井出義光・有賀貞)『現代アメリカ論』(東京大学出版会, 1971年)
- (斎藤眞・亀井俊介)『日本とアメリカ――比較文化論』(南雲堂(全3巻), 1973年)
- (井出義光・大橋健三郎)『アメリカの南部』(研究社出版, 1973年)
- (亀井俊介)『アメリカの大衆文化』(研究社出版, 1975年)
- (有賀貞)『アメリカ研究入門』(東京大学出版会, 1980年)
- (細谷千博)『日米関係史――摩擦と協調の130年』(有斐閣, 1982年)
- (阿部斉・有賀弘・五十嵐武士)『アメリカ独立革命――伝統の形成』(東京大学出版会, 1982年)
- (亀井俊介・新川健三郎)『現代アメリカ像の再構築――政治と文化の現代史』(東京大学出版会, 1990年)
- (細谷千博)『日米関係史――摩擦と協調の140年』(有斐閣, 1991年)
- (細谷千博・入江昭・波多野澄雄)『太平洋戦争』(東京大学出版会, 1993年)
訳書
- チャールズ・ビーアド, メアリ・ビーアド, ウィリアム・ビーアド『アメリカ合衆国史』(松本重治らと共訳、岩波書店, 1964年)
- アーネスト・メイ『Life合衆国の歴史(10)戦争・繁栄・恐慌――1917年-1932年』(時事通信社, 1966年)
- ウィリアム・L・ニューマン『アメリカと日本――ペリーからマッカーサーまで』(研究社出版, 1986年)
脚注
関連項目
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- 小西重直 1930-1933
- 児玉秀雄 1933
- 総長/学園長 高橋穣 1947-1948/1948-1951
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