有胎盤類(Placentalia、ゆうたいばんるい)は、現生哺乳類の大半を占める系統群。他の2つの現生哺乳類の系統群は有袋類と単孔類である。仔が母親の子宮で比較的後期の発達段階まで育つという点で他の哺乳類と区別される。「有胎盤類」とは言うものの、実際には有袋類にも胎盤はある[4]が、しかし有袋類は未発達の仔が生まれ、育児嚢で大きく育てるという点で、有胎盤類とは異なる。
以下の点で他の哺乳類と区別される。
レトロポゾンの存在/不在パターンの分析により、有胎盤類の分類が改訂された。現在、有胎盤類には、Boreoeutheria(北方真獣類)、Xenarthra(異節類)、Afrotheria(アフリカ獣類)の3つの系統が存在すると考えられている[9][10]。
3系統の分岐順には諸説あるが、南米が起源とされる異節類を初期に分かれたグループ(巨目)として、残りをEpitheria(上獣巨目)としてまとめるものがある[11][12]。また、異節類とアフリカ獣類を北方真獣類の姉妹群としてAtlantogenata(大西洋類)とするものや[13]、アフリカ獣類とそれ以外の有胎盤類(ExafroplacentaliaあるいはNotolegia)に分ける説もあり[14][15]、2020年時点では結論は得られていない[2]。
以下の巨目、上目および現生する目の分類は、Burgin et al. (2020) に従う[16]。
Tarver et al. (2016) [17]による
Monotremata 単孔類
Marsupialia 有袋類
Afrotheria アフリカ獣類
Xenarthra 異節類
Euarchonta 真主獣類
Glires グリレス類
Eulipotyphla 真無盲腸目
Chiroptera 翼手目
Artiodactyla 鯨偶蹄目
Perissodactyla 奇蹄目
Pholidota 鱗甲目
Carnivora 食肉目
単孔目
この項目は、動物に関連した書きかけの項目です。この項目を加筆・訂正などしてくださる協力者を求めています(Portal:生き物と自然/プロジェクト:生物)。