明石市交通部(あかししこうつうぶ)は、かつて兵庫県明石市で市営バスを運行していた同市の部署。2012年3月16日限りで運行を終了した。
末期は、主に明石駅と朝霧駅から明舞団地との間を運行していた。
独自の乗車カード「のり鯛カード」を発行していたほか、山陽バスカード・神戸市営バス専用カードも使用できた。また、JR西日本・近鉄が発行していたJスルーカードは2002年(平成14年)から2009年(平成21年)3月1日まで使用することができた[1][2]。 一方、スルッとKANSAIには加盟しておらず、各種ICカード乗車券は使用できなかった[3]。
明石市では2010年3月の市議会において、市営バス事業を2011年度(平成23年度)をもって廃止し民間に移譲することを決定し[4]、2012年(平成24年)3月16日限りで全路線の運行を終了、路線は神姫バスと山陽バスに移譲された[5]。県内では姫路市営バス(2010年3月撤退)に次ぐ公営バスの撤退となった[6]。
路線バス以外では、ノーリツ明石工場の従業員輸送を受託していた。こちらも山陽バスに受け継がれている。
藤江・貴崎線
岬町線
車庫線
王子線
がんセンター線
明高線
朝霧線
明舞線
団地内線
伊川谷高線
2006年10月1日、神姫バスと山陽電気鉄道(現・山陽バス)に移管された。
事業終了まで続く青色の塗装は1994年からのもので、それ以前は塗り分けは同じながら赤色の塗装であった。赤色で導入した末期の車両は以降に導入された車両に合わせ、後に青色に塗り替えられている。ワンステップバスは1996年の日産ディーゼル製から導入が開始されたが、並行してツーステップも購入していた。2002年からはノンステップバスの導入も開始。このときの車両は三菱ふそう製の大型で、車体は純正ではなく西日本車体工業製が選択された。2004年には貸切兼用登録として再度ワンステップバスが日産ディーゼルで購入されている。
シャシメーカーは4社混在しているが、ほとんどすべてに西日本車体工業製の車体が架装される。ただし日野は会社の方針もあって初期の一時期以外は純正で導入していた。
事業終了後は一部の車両が山陽バス・神姫バスに移籍した。明石市バス標準塗装の車両は譲渡先の標準塗装に塗りなおされているが、時計台カラーの車両は移籍先でも同じ塗装のまま使用されている。2015年には、山陽バスで明石市バスの末期の塗装を復刻した車両が走っていた。