斎藤 晴彦(さいとう はるひこ、1940年7月30日 - 2014年6月27日)は、日本の俳優。東京都文京区(旧東京府東京市本郷区)湯島天神下出身[1]。早稲田大学第一文学部演劇学科卒業[1]。
人物・来歴
大学卒業後、小劇団「劇団青俳」「発見の会」の団員を経て、1969年に「演劇センター68/69」(後の「黒テント」)に定着。
活動の中心は小劇場などでの舞台公演だったが、1986年にKDD(現・KDDI)のCM内でクラシックの『カルメン』の替え歌を披露したことで注目を集めた(これは『クインテット』〈NHK〉にも生かされている)。後に『女は軽麺』と新たな作詞を自ら行って正式に歌手デビューもする。
これがきっかけとなり、タモリの『今夜は最高』にゲスト出演。替え歌オペラのコントで和田アキ子らと共演し、一連のクラシック音楽の替え歌を行った。
1980年代には東映制作の特撮ドラマに多数出演。
1986年からは『11PM』のメイン司会を2年にわたって務めた。
死去した小鹿番の後任で『放浪記』での菊田一夫役などを演じていた。
2014年6月27日、自宅がある吉祥寺の路上で倒れ、搬送先の東京・三鷹の病院で心不全のため、死去[2]。73歳没(享年74歳)。葬儀は7月3日に高平哲郎が取り仕切り、千日谷会堂で取り行われた[3]。生涯、独身であった。
出演
テレビドラマ
テレビ番組
- 今夜は最高!(1985年ほか、日本テレビ)ゲスト(1985年民間放送連盟賞のテレビ娯楽番組部門最優秀賞…1985年2月9日放送分「オペラ昭和任侠伝」)
- 極楽テレビ(1985年10月〜11月、テレビ朝日)
- 11PM(1986年4月〜1988年3月、日本テレビ)
- 愛川欽也に代わる水曜日メイン司会者を務める。
- さよなら大放送 おもしろ国鉄スペシャル(1987年3月31日 - 4月1日、日本テレビ)
- 鉄道唱歌262番[4]を歌い切った。
- ひるのプレゼント(NHK)
- ザ・ベストテン(TBS)
- KDDのCMで使われた「女は軽麺」を歌うが、途中から歌詞を即興し出したため、それまで出ていた歌詞が画面から消された。
- アジア発見(NHK) - ナレーション
- いつみても波瀾万丈(2002年12月1日、日本テレビ)
- スタジオパークからこんにちは(2003年4月、NHK)
- クインテット(2003〜2013年、NHK) - スコア 役(声の出演)
- 美の巨人たち(2013年ほか、テレビ東京)ゲスト
映画
CM
ラジオドラマ
吹き替え
舞台
レコード
- 『短いにこしたことはない結婚披露宴/離婚』(1986年)
- 『音楽の冗談』(1986年)
- 『ピーターラビットとなかまたち4』りすのナトキンのおはなし(1994年)
著書
- 『斎藤晴彦「音楽」術・モーツァルトの冗談』(シリーズ「日常術」晶文社、1986年)
- 『クラシック音楽自由自在』(晶文社、1991年)
- 『歌う演劇旅行』(晶文社、1997年)
脚注
外部リンク