愛知県立刈谷高等学校(あいちけんりつ かりやこうとうがっこう、英称:Aicihi Prefectural Kariya High School)は、愛知県刈谷市寿町に所在する県立高等学校。略称は刈高(かりこう)。
概要
1919年(大正8年)に設立された愛知県立第八中学校を前身とする。校訓は「質實剛健」。初代校長・羽生隆は「イートンに学べ。東洋のイートンたれ」と、英国の名門パブリックスクールであるイートン校をモデルとした学校運営を行った。このため、サッカーを校技とし、生徒用の寄宿舎が同校の敷地内(現在の校舎北側のテニスコート、ハンドボールコートのあたり)に整備された(現在はない)。1988年(昭和63年)以降、イートン校と正式に交換留学を行っている[1]。
2025年(令和7年)に附属の刈谷中学校が開校予定である。
歴史
旧制中学校・新制高等学校(男子校)時代
新制高等学校(男女共学校)時代
刈高祭
刈谷高校の生徒全員が参加する学校祭が「刈高祭」である。3年1組・2年1組・1年1組で「1組団」、3年2組・2年2組・1年2組で「2組団」…という具合に学年を組番ごとに縦割り団を形成し、その団同士の成績で優劣を競い合う。各団はそれぞれテーマになる色とモチーフを決め、団の名前も考える(例:蒼迅団、極煌団など)。
刈高祭は「合唱祭」「文化祭」「体育祭」の3つに分けられ、3日間に渡って行われる。生徒は後述する「応援団」「合唱団」「デコレーション」「クラス展示」をそれぞれ1つ選択し、指定された期間にてその練習・作業に取り組む。
- 合唱祭 - 刈谷市総合文化センターにて行われ、合唱団による発表が行われる。また、団の発表の後に合唱部による発表がある。
- 文化祭 - 校舎内にて行われ、クラス展示の発表が行われる。部活や有志の発表もある。
- 体育祭 - 刈谷市総合運動公園のウェーブスタジアムにて行われ、各個人が各競技に参加し、応援団の発表(応援合戦)も行われる。
このように刈谷市の設備を活用して刈高祭は行われる。なお体育祭は、校舎が新しくなる以前は校庭にて観客席の台を設置して行われていたが、2015年頃に校舎が新しくなる際にプレハブ校舎が校庭に設置されたことを機に刈谷市総合運動公園で行われるようになった[要出典]。また、合唱や応援合戦の様子を収録したDVDが毎年発行されている。
活動
運動部
- サッカー部
- ユニホームのデザインが刈谷の赤ダスキと称して白地に斜めの赤線があしらわれている。
- 初代校長の羽生隆はサッカーを校技とした。これまで全国高校サッカー選手権大会に19度(準優勝2回、3位2回)、国体に11度(優勝2回、3位1回)、全国高校総体に9度(準優勝1回)、近年では2005年度、2008年度、2011年度、2016年度、2018年度に全国高校総体に出場している。
- 野球部
- 陸上部
- 新体操部
- 剣道部
- 弓道部
- 卓球部
- 水泳部
- ソフトテニス部
- 硬式テニス部
- バレーボール部
- ハンドボール部
- バスケットボール部
- バドミントン部
文化部
- 演劇部
- 吹奏楽
- 囲碁将棋部
- 合唱部
- 入学式や刈高祭の合唱祭、各種大会、地域行事等で発表を行う[3]。2017年、全国学校音楽コンクール高校生の部、銅賞。
- 美術部
- 写真部
- 放送部
- 茶華道部
- 文学研究部
- 月に一度位の頻度で合同部誌「くちなし」を発行している。
- 漫画研究部
- 月に一度位の頻度で合同部誌「くちなし」を発行している。
- SS部(SuperScience部)
- 科学の研究およびその発表を行う部活動である。物理班、生物班、化学班、数学班、情報班、社会科学班の6つの班に分かれて研究活動を行っており、分野をまたいで協力することも多々ある。SSH東海フェスタや、愛知工業大学主催のAITサイエンス大賞などの様々な大会において優秀な成績を修めている。研究のなかには地域に貢献できる成果を出しているものもある[4]。2013年にSSH物理部、SSH生物部、SSH数学部、SSH化学部が合併して生まれた部活であり、SS部という名前は刈谷高校が文科省のSSH指定校となっていることに由来する。2017年に情報班、社会科学班が設立された[5]。(旧称:SSH部)
著名な卒業生
アクセス
関連項目
脚注
外部リンク