影山葉子

影山 葉子(かげやま ようこ)は、日本看護師看護学者臨床看護学)。学位博士(看護学)名古屋大学・2017年)。浜松医科大学医学部准教授

聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院県西部浜松医療センター済生会横浜市南部病院静岡県立総合病院での勤務を経て、静岡県立大学短期大学部助教、静岡県立大学看護学部助教などを歴任した。

概要

臨床看護学を専攻する看護学者である。代理意思決定者に関する研究や[1]、性的少数者の家族看護の研究などで知られていた[1]聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院[1]県西部浜松医療センター[1]済生会横浜市南部病院[1]静岡県立総合病院にて看護師として勤務し[1]静岡県立大学[1]名古屋大学で教鞭を執った[1]

経歴

看護師として

当初は看護師として勤務していた[2]。1990年(平成2年)4月、同名の学校法人により設置・運営される聖マリアンナ医科大学に採用された[1]。横浜市西部病院に配属され[1]、1995年(平成7年)3月まで勤務した[1]

その後、浜松市により設置・運営される県西部浜松医療センターに採用され[1][† 1]、1995(平成7年)6月から同年12月まで勤務した[1]

1997年(平成9年)3月、社会福祉法人である恩賜財団済生会により設置・運営される済生会横浜市南部病院に採用された[1]。それ以来、2001年(平成13年)3月まで勤務した[1]。なお、2001年(平成13年)4月から同年9月にかけて、藤沢市により設置・運営される藤沢市立看護専門学校に非常勤で勤めていた[1]

さらに、静岡県により設置・運営される静岡県立大学の大学院に進学し[2][† 2]国際関係学研究科にて学んだ[2]看護学研究科ではなく国際関係学研究科に進学した点について、のちに「看護学以外の学問領域から看護をみつめられたことで、人やものの見かたや捉えかたが大きく変わりました」[2]と述懐している。2004年(平成16年)3月に静岡県立大学の大学院を修了した[2]

大学院修了後は、静岡県により設置・運営される静岡県立総合病院に採用され[1][† 3]、2004年(平成16年)4月から2009年(平成21年)4月まで勤務した[1]

看護学者として

母校である静岡県立大学に採用され[1]、2009年(平成21年)5月に短期大学部助教として着任した[1]。2016年(平成28年)3月まで短期大学部に所属していたが[1]、同年4月に看護学部に異動した[1]。以来、2018年(平成30年)9月まで看護学部の助教を務めた[1]。看護学部においては、主として看護学科の講義に携わり、成人看護学を受け持った[3]。また、並行して同名の国立大学法人により設置・運営される名古屋大学の大学院にて学んだ[† 4]。在学中に「家族の意思決定を支援する退院調整看護師の『折り合いをつける』実践知の記述的研究」[4]と題した博士論文を執筆した。その結果、2017年(平成29年)3月27日に博士(看護学)学位を取得した[4][5]

その後、同名の国立大学法人により設置・運営される浜松医科大学に採用され[1]、2018年(平成30年)10月より医学部准教授として着任した[1]。医学部においては、主として看護学科の講義を担当し[1]、臨床看護学講座を受け持った[1]

研究

専門は看護学であり、特に臨床看護学に関する分野の研究に従事していた。具体的には、代理意思決定者としての家族についての研究に取り組んでいた[1]。また、退院の支援についての研究にも取り組んでいた[1]。さらに、性的少数者の家族の看護についての研究にも取り組んでいた[1]政治学者である岡野八代とともに「グローバル時代におけるアメリカン・リベラルな個人像の脱主体化に向けて」[6]と題した共同研究に取り組んでいた。

略歴

著作

寄稿、分担執筆、等

  • 済生会横浜市南部病院看護部編『Newベッドサイドの数値表』新訂版、学習研究社、2000年。ISBN 4051520854

脚注

註釈

出典

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag ah ai aj ak al 「影山葉子」『影山 葉子浜松医科大学、2022年8月12日。
  2. ^ a b c d e f 「活躍する卒業生」『はばたき』132号、静岡県立大学広報委員会、2016年7月1日、10頁。
  3. ^ 自己点検評価委員会『静岡県立大学看護学部・研究科報』2016年度版、7頁。
  4. ^ a b 「書誌事項」『CiNii 博士論文 - 家族の意思決定を支援する退院調整看護師の「折り合いをつける」実践知の記述的研究国立情報学研究所
  5. ^ 学位授与番号甲第11731号。
  6. ^ 自己点検評価委員会『静岡県立大学看護学部・研究科報』2016年度版、71頁。

関連人物

関連項目

外部リンク

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